2月26日、元世界ランキング1位のマリア・シャラポワが、現役から退くことを発表した。以下、自身のSNSに投稿されたコメント。
「テニスは私の世界を広げてくれた。私がどのような人間かを示してくれた。自分を試し、どれほど成長したかも測らせてくれた。次の章、次の山でも、私は進み続け、登り続け、成長していくでしょう。テニス―さようならを言う時が来たわ」
2004年、17歳だったシャラポワは、当時世界1位のセリーナ・ウイリアムズを破り、ウィンブルドンを制覇。翌年には世界ランキング1位へと登りつめた。その後も2012年の全仏オープン優勝で、生涯グランドスラムを達成。ツアー36勝を挙げるなど輝かしい成績を残した。
2004年ウィンブルドンより
写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma
ところが、2016年の全豪オープンで禁止薬物のメルドニウムを摂取していたことが判明。1年3ヵ月の資格停止処分を受けることに。一時は、262位まで世界ランキングを落としたが、復帰後は21位まで戻して、その実力を示した。⠀ しかし、32歳を迎えた昨年は、度重なるケガもあって右肩を手術。出場大会数も減少した。今季は2試合のみの出場、全豪オープン1回戦が最後の試合となった。
シャラポワとともにIMGアカデミーを練習拠点としている錦織は、自身のSNSで「シャラポワのそばで成長できたのは特別なことだった。5度のグランドスラム優勝、ツアー36勝、そして通算645勝…本当に信じられない」と、彼女が成し遂げたことに敬意を表した。
今後の活動について、詳細は明らかにしていないが、「家族との静かな時間」や「朝のコーヒー」を楽しみにしているという。
マリア・シャラポワ
1987年4月19日生(32歳)、ロシア出身。身長188㎝、右利き。2001年プロ転向。キャリア通算戦績816戦645勝171敗(ツアータイトル36勝)。キャリア獲得賞金$38,703,609(約42.6億円)。
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写真=石塚康隆(テニスクラシック)
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