2021.11.22

ズベレフがUS王者メドベデフを下して優勝、「今は超感激していて幸せだよ」[Nitto ATPファイナルズ]

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写真提供：ゲッティイメージズ

2018年大会以来となる優勝を果たしたズベレフ

現地11月21日、「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)シングルス決勝、ダニール・メドベデフ(ロシア／同2位)は、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ／同3位)と対戦。ズベレフが6-4、6-4のストレートで勝利し、2018年以来となるツアー最終戦優勝を果たした。

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前回の全勝優勝から連勝を9に伸ばして決勝に進出してきたメドベデフ。片やラウンドロビンでは、そのメドベデフに敗れて2位通過となったものの、準決勝で世界No.1のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒して決勝に進出してきたズベレフという両者の戦い。まずは両者がサーブ力を生かして互いにキープからスタートした。

すると、第3ゲームでいきなり試合が動く。メドベデフはファーストサーブが入らず、ラリーでも珍しくミスが出ると、ズベレフが0-40とブレークチャンスを迎える。1本は凌いだメドベデフだったが、続くラリーでズベレフのショットがコードボールとなってメドベデフ側にポトリ。ズベレフが早々とブレークに成功した。その後、ズベレフのサービスゲームに隙はなし。4ゲームでわずか4失点という出来で、ブレークチャンスを与えず、6-4でセットを先取する。

このセット、ズベレフのウィナー9本に対してメドベデフはわずか1。またズベレフはリターン成功率75%と高い数字をマーク。5本以下のラリーで18対9と差をつけたことが、セット先取につながった。

連覇のためにも、流れを変えたいメドベデフ。しかし、第2セット第1ゲームでは5本中2本しか、ファーストサーブが入らず。その1本も、ズベレフに完璧にリターンされて30-40とブレークポイントを迎えると、フォアハンドがサイドアウト。メドベデフらしくない不安定さで、ズベレフにゲームを献上してしまう。

その後、キープが続いていくと、2-3で迎えたズベレフのサービスゲーム、メドベデフは多少強引に攻めていって流れを変えようとする。なんとかデュースまで持ち込んでプレッシャーをかけるが、ここでズベレフのサーブをしっかり返すことができず。

その後、メドベデフらしい正確なショットを見せたシーンもあったが、ブレークバックはならず。第2セット6-4、ズベレフがラウンドロビンでの借りを返した。

オンコート・インタビューで、「素晴らしい試合だった」と切り出したズベレフは、「Nitto ATPファイナルズの決勝で5連敗中の相手との対戦。最高のプレーをしなければならなかった。シーズン最後の試合に勝利して休養に入れることができてうれしい。優勝は、特別なことで、今は超感激していて幸せだよ。ここで勝つこと以上のシーズンの締めくくりはない。信じられないほど幸せだし、すでに来年も楽しみにしているよ」と喜びを爆発させている。

この勝利で、ズベレフはツアー最多となる59勝目、6大会優勝を記録。ATPマスターズ100のマドリード大会、シンシナティ大会、東京オリンピック、そしてツアー最終戦で優勝を果たすなど、素晴らしいシーズンとなった。

Nitto ATPファイナルズ
日程／2021年11月14日(日)〜21日(日)
開催地／イタリア・トリノ:パラ・アルピツアー
賞金総額／725万ドル(約8.3億円)
ポイント／ラウンドロビン1勝:200ポイント、準決勝勝利:400ポイント、決勝勝利:500ポイント、無敗優勝:1500ポイント
サーフェス／室内ハード(グリーンセット)
試合球／ダンロップATP

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