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2022.01.07

選手情報

前年覇者のロシア、イタリアとの接戦を制し準決勝へ。メドベデフ「コート上での楽しみが大きい」[ATPカップ]

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Photo by Getty Images

ロシアがラウンドロビン全勝で準決勝進出

1月6日、男子国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・シドニー)ラウンドロビン・グループBの第3戦が行われ、前年覇者のロシアがイタリアを2-1で下し、ラウンドロビン3連勝でベスト4入りを果たした。

【動画】メドベデフが単複で活躍! ロシアがイタリアを下して4強 ATPカップ6日目ハイライト

今大会、ロシアは直前にメンバー入りしていたアンドレイ・ルブレフ(世界ランク5位)の新型コロナウイルスの陽性反応が判明。昨年末に行われた国別対抗戦「デビスカップ」でも活躍し、世界ランク2位のダニール・メドベデフに次ぐ最強の2番手が欠場したことで、大きく戦力が下がった。

しかし、その穴を見事埋めたのが、ロマン・サフィウリン(同167位)。フランス、オーストラリア戦では、ランキングで格上の選手に連勝し、ダブルスも含め4試合を戦い、負けなしでチームの救世主となった。

そのサフィウリンの活躍もあり、チームは2連勝。この日は、準決勝進出に王手をかけてトップ10選手2名を擁するイタリアとの対戦となった。

第1試合に登場したサフィウリンは、昨シーズン4勝を挙げ、トップ10入りを果たしたヤニック・シナー(同10位)と対戦。第1セットで3度のセットポイントがあったものの、サフィウリンはこれを生かせずセットを落としてしまう。第2セットでも6度のブレークポイントを握ったが、あと1本が届かず。シナーにワンチャンスをものにされ、イタリアに先勝を許した。

しかし、第2試合ではメドベデフが、マッテオ・ベレッティーニ(同7位)と対戦し、フルセットの戦いにもつれたものの、ブレークを許さず勝利。1勝1敗とし、ダブルスに持ち込んだ。

勝負の第3試合では、シングルスに出場したメドベデフとサフィウリンが、ベレッティーニとシナーのペアと対戦。第1セットを逆転で落としたものの、第2セットは序盤のリードを生かして1セットオールに。10ポイント先取のマッチタイブレークでは、4度のミニブレークに成功し熱戦をものにした。

試合後、ここまで6試合中4試合でフルセットを戦い抜いたメドベデフは、「あまりにもテニスをやりすぎたね」と冗談を言いながらも、「4日前よりも今日の方が体の反応がいいんだ。これはポジティブなことだよ。全豪オープンに向けていい準備になっている」と、徐々に調子が上がっているとコメント。普段のツアーではない、近くでの仲間の応援に「コート上での楽しみが大きい」と試合を楽しんでいるようだ。

また、ラウンドロビンで大活躍を見せたサフィウリンは、「(ダブルスの)第2セットの時に思ったんだけど、自分が立っていて、近くにはトップ10が3人いる。2位と7位と10位がね。それで自分は170位ぐらいだ。でも、最高のテニスを見せられたよ。ランキングを上げて、いつか彼らと同じコート、ポジションでトップ10に入れるといいね」と、今大会で大きな自信をつかんだと語った。

この結果により、ロシアがラウンドロビン全勝で決勝トーナメント進出。8日の準決勝では、グループCを突破したカナダと対戦する。

<ロシア vs. イタリア 試合結果>
[第1試合]
●ローマン・サフィウリン(ロシア) 6(6)-7 3-6 ●ヤニック・シナー(イタリア)

[第2試合]
○ダニール・メドベデフ(ロシア) 6-2 6(5)-7 6-4 ●マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)

[第3試合]
○メドベデフ/サフィウリン(ロシア) 5-7 6-4 [10-5] ●ベレッティーニ/シナー(イタリア)

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