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2022.02.08

選手情報

WTA、ペン・シューアイの騒動否定に「我々の懸念を軽減するものではない」

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北京冬季五輪でフリースタイルスキーを観戦するペン・シューアイ(Photo by Getty Images)

WTAのサイモン会長「会う機会を設けてもらいたい」

2月8日、WTA(女子テニス協会)は、ダブルス元世界ランク1位のペン・シューアイ(中国)が、フランス紙『レキップ』で性的暴行を改めて否定したことについて、「我々の懸念を軽減するものではない」との見解を示した。

【画像】IOCのバッハ会長と話し込むペン・シューアイ

ペンは、昨年11月に中国の元副首相から性的暴行を受けていたとSNSで告白。その後、行方が分からなくなっていたものの、中国メディアやIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長らとのビデオ通話などで姿を現すと、立場を変えて「性的暴行はなかった」と否定し、自身の安全も確保されているとしていた。

7日付の『レキップ』紙のインタビューでは、「多くの人からメッセージが来たが、返しきれなかった。友人とは連絡を取り合っていたし、WTAとも話をした。あの投稿で大きな誤解が生まれ、これ以上投稿の意味を捻じ曲げられたくないし、マスコミにも騒いでほしくない。誰かが私に性的暴行をしたと言ったことはない」と、一連の騒動に関して改めて否定。

現在、冬季オリンピックが行われている中国・北京で、IOCのバッハ会長や前選手委員長だったカースティ・コベントリー氏とともに夕食を取ったことも明らかになっている。

これらを受け、WTAのスティーブ・サイモン会長は「インタビュー、オリンピックでペン・シューアイの姿を見るのはいつでもうれしい」としながらも、「11月2日の彼女の最初の投稿に対する我々の懸念を軽減するものではない」と声明を出した。

「繰り返しになるが、ペンは中国政府の高官から性的暴行を受けたという告発を公にするという大胆な行動をとった。私たちは、世界中のどの選手に対してもそうするように、当局による疑惑に対しての正式な調査を求め、WTAが彼女の状況について話すために会う機会を設けてもらいたい。我々の立場は変わらず、思いはペン・シューアイとともにある」とした。

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