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2022.03.01

選手情報

ロシア女子テニスのNo.1選手、パブリチェンコワが苦しい胸の内を明かす「暴力を正当化してはいけない」

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パブリチェンコワ「暴力をやめて、戦争をやめて」

2月28日、女子世界ランク14位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア)が、自身のSNSでロシアのウクライナ侵攻について「野心や政治的な動機で暴力を正当化してはいけない」と、自国民として苦しい胸中を明かした。

【画像】パブリチェンコワ、SNSでロシアのウクライナ侵攻に反対の意を表明

現在、世界ランク14位とロシアのNo.1選手として活躍するパブリチェンコワは、昨年行われた東京五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得。これまで女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」においても、9度のメンバー入りを果たしており、昨年は13年ぶりのタイトル獲得に貢献したロシアの中心選手である。

そのパブリチェンコワが、自身のツイッターで「子供のころからテニスをやってきて、ずっとロシア代表として過ごしてきた。ここは私の故郷であり、母国だ。しかし、いま私は友人や家族と同じように恐怖に陥っている。それでも私は自分の立場を明確にすることを恐れてはいない。私は戦争と暴力に反対だ」と、母国のウクライナ侵攻についての思いを明かした。

「個人的な野心や政治的な動機で、暴力を正当化してはいけない。これは私たちだけでなく子供からも未来を奪うことになる。混乱していてこの状況で何をしたらいいのかわからない」

「私はテニスをするただのアスリート。政治家、公人でもなく、なにも経験がない。できるのは、このような決定に対し、公に反対してオープンに話すことだ。暴力をやめて、戦争をやめて」

28日には、ウクライナのエリーナ・スビトリーナ(同15位)が、自身のSNSでロシア選手との対戦を拒否。ロシア選手を責めているわけではないとしながらも、戦争反対の意を表すための抵抗だとした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma