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2022.03.03

選手情報

「今のところ想像がつかない」フェデラーの復帰時期についてコーチが言及

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ルティ氏「一番大事なことは時間をかけて復帰すること」

現在ヒザの怪我によりツアーから離れているロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク27位)。多くのテニスファンが彼の復帰を今か今かと待ち構えているところだが、その復帰時期について、コーチのセヴェリン・ルティ氏はウィンブルドンでの復帰は「想像がつかない」とスイスメディアに語った。

【画像】フェデラー&ナダルが9月のレーバーカップで競演

2020年の全豪オープン出場後、ヒザの怪我により2度の手術を受けて、昨年3月に復帰を果たしたものの、ウィンブルドン後に3度目の手術を実施。以来、ツアーから離れているフェデラー。今年2月上旬に行われたスポンサーイベントの時には、医師のアドバイスに従って運動しているとし、「復帰する意欲はある」と語っていた。

スイスメディア『Tages-Anzeiger』のインタビューに答えたコーチのルティ氏によると、現状、フェデラーが行っているのは超音波などのリハビリだけではなく、体全体が強化するプログラムで、まだフィットネスコーチを務めるピエール・パガニーニ氏ともトレーニングを行う段階にもないという。

それでも今後数週間でテニスをするようになるとし、今週はウォーミングアップとして妻のミルカ氏とボールを打つ予定。「彼にとって一番大事なことはゆっくり時間をかけて復帰することなんだ」と、万全な状態で復帰を果たしたいという思いがあるようだ。

だが、フェデラーが目指す6月末のウィンブルドン復帰は遠い。ルティ氏も「今のところ彼がウィンブルドンでプレーするのはどうかと思う。僕は不可能だという人間ではないが、今のところ想像がつかない」と、復帰時期は遅れるだろうとしている。

今年は、最初のグランドスラム「全豪オープン」で、フェデラーにとってライバルであり、ともにテニス界を盛り上げてきた友人のラファエル・ナダル(スペイン/同4位)が、史上最多21度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。その姿を見て、やる気もみなぎっているところだろう。一歩ずつ着実に復帰への道のりを歩み、再びコートで見られる日を楽しみにしたい。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma