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2022.05.06

選手情報

ナダル、4度のマッチポイントを守り3時間9分でゴファンを下す「あれだけの応援を受けたのは信じられない」 準々決勝では19歳アルカラスと対戦 [マドリード・オープン]

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ナダル、ゴファンとの死闘制して16度目のベスト8

現地5月5日、「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/ ATPマスターズ1000)シングルス3回戦が行われ、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)は、ダビド・ゴファン(ベルギー/同60位)と対戦。最終セットのタイブレークまでもつれ、4本のマッチポイントを握られたナダルだったが、6-3、5-7、7-6(9)の熱戦の末に勝利し、準々決勝進出を決めた。

【動画】ナダルが3時間9分の死闘でゴファン下す! マッチハイライト

今大会は、ナダルにとって今年最初のクレーコート大会。肋骨の疲労骨折が判明した3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)から6週間ぶりの復帰戦となった。

その初戦となった2回戦では、ミオミール・ケツマノビッチ(セルビア/同32位)に対し、安定の強さを見せて6-1、7-6(4)で下している。この日は2020年のATPカップ以来、2年4ヵ月ぶりにゴファンと対戦。厳しい戦いとなった。

第1セットを6-3で奪ったナダルは、第2セットも第3ゲームでブレークし、危なげなく試合を進める。だが、第9ゲームで最初のマッチポイントをしのがれると、続く自身のサービスゲームでゴファンに左右に振られ、ブレークを許すと第12ゲームもサービスキープできず。4ゲームを連取され、第2セットを落としてしまう。

最終セットは、互いにサービスキープし、拮抗したままタイブレークへ。そのタイブレーク、先にナダルは4-1とリードを奪うも、ゴファンのコースを突いたリターンを前に3度のミニブレークを許して、4-6とマッチポイントを握られてしまう。だが、5-6の場面では、ゴファンのフォアハンドがネットにかかる痛いミスを犯し、土壇場でナダルが追いつく。母国ファンの声援を背に、プレッシャーのかかる場面でも粘ったナダル。最初のマッチポイントから1時間44分後にゴファンのフォアハンドがサイドラインを割って、激闘を制した。

試合後、ナダルは「仲間の前でプレーできたのは良かった。あれだけの応援を受けたのは信じられない。コートに3時間いることができ、勝利したのは自分のゲームにとってプラスになる。あまり準備してこなかったからね。この勝利には満足している。もう1日プレーする機会を与えてくれた」とコメント。

準々決勝でナダルは、5月5日に19歳の誕生日を迎えた第7シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同9位)と対戦。「とてもタフだし、ダイナミックで勢いがある。若いからエネルギーも余っているだろうね。次の試合ではどちらかが何らかのアドバンテージがある。でも、僕はできるだけ競い合えるようにしたい」と弱気とも思える発言が出たが、「もちろん勝つことを目指すが、どんな結果であれ、それが将来の自分にとってプラスにしたい。彼にとっては勝ち続ける勢いが大事なのだろうが、僕にとっては3週間後にどちらが上になっているかが目標なんだ。明日の試合を楽しむよ」と、全仏オープンに向けた戦いであるとした。

準々決勝は、センターコートのマノロ・サンタナ・スタジアムの第2試合に組まれ、日本時間6日23時以降に開始となる。

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