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2022.05.29

選手情報

今季限りで引退の元世界6位シモン、チリッチに敗れ、“最後の全仏”を戦い終える [全仏オープン]

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大声援を受け、最後の1球までできる限りのプレーをしてみせたシモン

ジル・シモン(フランス/世界ランク158位)、最後の全仏オープンが終了した。現地5月26日、「全仏オープン」男子シングルス3回戦、今シーズン限りでの引退を表明している元世界ランク6位のシモンは、第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア/同23位)と対戦し、0-6、3-6、2-6で敗れた。

【動画】地元の英雄に“ジルコール”を送る観客たちとそれに応えるシモン

2回戦、スティーブ・ジョンソン(アメリカ/同92位)を7-5、6-1、7-6(6)で下し、同大会4年ぶりの3回戦進出したシモン。現役選手では11人目となるツアー通算500勝を達成した。会見では、「試合が終わるのがかなり遅い時間になったので、回復のための時間が少なくなるね。それでも3試合目をプレーするチャンスがあるのは興奮する。最後のローランギャロス。思い切り楽しみたい」と語っていた。シングルス2試合で合計6時間28分をプレー。さらに男子ダブルス1試合も入れると7時間31分(チリッチは合計4時間23分)と、蓄積した疲労は相当のものだったはず。第1セットでは動きが悪かった体は、母国の声援を受けてエネルギーを取り戻す。最後の1球まで、できる限りのプレーをしてみせた。

第1セットは一方的な展開に。チリッチは立ち上がりから、オープンコートにきっちり打ち分けて、走らせようとするが、シモンはなかなかそれについていけない。客席から“ジルコール”が何度となく起こって、励ましたが、0-6でセットを落とす。続く第2セットでも先にブレークを許したシモン。しかし、体がほぐれてきたのか、そのゲームでも良い読みからの素晴らしいショットを見せる。すると、第3ゲーム、ミスを引き出して0-40とチャンスを作ると、1本では決められなかったものの、続くプレーでチリッチがアンフォーストエラー。ブレークという形で、この試合初のゲーム奪取に成功する。

さらに第7ゲームでもブレークしたシモン。続くサービスゲームでも、チリッチの強打に対して、ていねいにコート奥深く、ダウン・ザ・ライン、クロスと良いコースに配球。ミスを引き出して初キープに成功する。しかし、このセットの反撃はここまでとなる。

あとがなくなった第3セット、第1ゲームのサービスゲームでは、10ポイントの末にキープに成功。しかし、第3ゲーム、15-40とピンチを迎えると2本凌いだものの、ブレークされてしまう。

このチェンジオーバーでシモンはメディカル・タイムアウトを取って、右モモのマッサージを受ける。プレーに戻るが、右足を引きずりながら歩くようになってしまうシモン。それでも、第5ゲームを見事キープ。しかし、これが最後の見せ場だった。

第7ゲーム、ラブゲームでブレークを許すと、続くリターンゲーム、何とか1ポイントを奪ったが、最後はサービスエースを決められて試合終了。チリッチとあいさつを終えてベンチに座ったシモンに向けて、ジルコールがこだますると、立ち上がり、観客たちに手を挙げて感謝を告げた。

2002年にプロ転向を果たしたシモンは、2006年1月に初めてトップ100入り。2009年にキャリアハイとなる世界ランク6位になると、2007年マルセイユ大会でツアー初優勝。以来、14度タイトルを獲得するなどフランスのトッププレーヤーとして活躍した。また、2017年のデビスカップでは、同じく今大会限りで引退するジョー・ウィルフリード・ツォンガ(同297位)やリシャール・ガスケ(同70位)とともにフランスの優勝に貢献している。



■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

【特集】全仏オープン2022の記事はこちら


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写真=田沼武男

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