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2022.06.03

選手情報

シフォンテクが世界20位を圧倒して34連勝! 2年ぶり2回目の決勝進出「できることをすべて注ぎ込んで勝つことができた」[全仏オープン]

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連勝記録を伸ばし、2年ぶり2回目の決勝進出を決めたシフォンテク

6月2日、「全仏オープン」女子シングルス準決勝、第1シードのイガ・シフォンテク(ポーランド/世界ランク1位)が、第20シードのダリア・カサトキナ(同20位)と対戦。6-2、6-1でストレート勝利。2年ぶり2回目の決勝進出を決めると共に、連勝記録を2000年以降では2位タイとなる34に伸ばした。

【動画】“34連勝!”シフォンテク対カサトキナマッチハイライトをチェック

4回戦で中国期待の19歳、ジェン・チンウェン(同74位)に今大会初のセットダウンを喫するも逆転勝利を収めたシフォンテクは、準々決勝で第11シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同11位)に対して不安定な時間もあったが、ストレート勝利。試合直後のオンコート・インタビューで「また決勝に進出できるようにしたい」と語るなどやる気に燃えている。果たして2年ぶりの決勝進出は叶うか注目が集まった。

試合はシフォンテクのサーブからスタート。1ポイント目にダブルフォールトが出るが、コースにきっちりストロークを打っていき、まずはキープする。一方、カサトキナは第2ゲームでミスが出て、いきなりピンチを迎える。3本凌いだものの、4本目でフォアハンドがネットとなって、いきなりブレークされてしまう。しかし、4回戦、準々決勝とサービスゲームで不安も見せていたシフォンテク。続くゲームで、すぐにブレークバックされてしまう。

速いテンポでどんどんオープンコートに打っていくシフォンテクと、トップスピンでつないでカウンターを狙うカサトキナ。見どころあるラリーが多くなる。次にチャンスを握ったのはシフォンテク。カサトキナがチャンスボールをミスして15-40とブレークポイントを握ると、フォアハンドのクロスでカサトキナをコートの外に追い出し、返球をダウン・ザ・ラインに流してブレーク成功。4-2とする。ここから、さらにリズムがよくなったシフォンテクは、第8ゲームでもミスを引き出してブレークポイントを迎えるとリターンエース。6-2で第1セットを先取する。このセット、シフォンテクは12本のウィナーを決め(カサトキナは9本)、アンフォーストエラーは9本(カサトキナは15本)となっている。

第2セットに入っても、シフォンテクはテンポのいいテニスで攻め続ける。あとがなくなったカサトキナは、なんとかキープを続けてシフォンテクの調子が落ちるタイミングを待つ。しかし、第4ゲーム、0-40とピンチを迎える。1本凌いだカサトキナだったが、続くポイントでフォアハンドがオーバー。このセットも先にブレークを許す。

軌道、コース、スライスなどで揺さぶりをかけていくカサトキナだが、シフォンテクには通じない。第6ゲーム、ラブゲームでブレークして5-1とすると、続くサービング・フォー・ザ・マッチ、40-0とすると、最後はサービスエースを決めて、2年ぶり2回目の決勝進出を決めた。これでシフォンテクの連勝記録は、セリーナ・ウイリアイムズ(アメリカ/同276位)が2013年に記録した「34」 (2000年以降2位タイの記録) に並んでいる。

試合後「私にとって今シーズン最大のビッグマッチ、やるべきことに集中しましたし、勝ててよかったです。今自分ができることをすべて注ぎ込んで勝つことができました」と語ったシフォンテク、6大会連続優勝、35連勝がかかる決勝は、準決勝でルチナ・トレビザン(イタリア/同59位)を6-3、6-1で下した第18シードのココ・ガウフ(アメリカ/同23位)と対戦する(過去2勝0敗)。



■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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