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2022.05.31

選手情報

シフォンテク、中国の新鋭に今大会初めてセット落とすも逆転勝ちで3年連続8強! 2008年エナンに並ぶ32連勝[全仏オープン]

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シフォンテク、中国の19歳ジェンにセット奪われるも逆転勝ちで8強

現地5月30日、「全仏オープン」女子シングルス4回戦が行われ、第1シードのイガ・シフォンテク(ポーランド/世界ランク1位)は、ジェン・チンウェン(中国/同74位)と対戦。6(5)-7、6-0、6-2で下して3年連続でベスト8入りを果たし、連勝も32に伸ばした。

【動画】シフォンテク、32連勝! 今大会初めてセット落とすも逆転勝ち マッチハイライト

2月のWTA1000ドーハ大会から連勝を続けている2020年大会覇者のシフォンテクは、今大会1、2回戦で計4ゲームしか落とさず快勝。ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ/同95位)との3回戦では、第2セットで追い上げられたものの、ストレート勝利で振り切った。

この日の相手は、全仏オープン初出場となった19歳のジェン。初戦でマリナ・ザネフスカ(ベルギー/同62位)を下すと、2回戦では2018年大会の優勝者で元世界ランク1位のシモーナ・ハレプ(ルーマニア/同19位)に逆転勝ち。3回戦は地元フランスのアリーゼ・コルネ(同40位)が第2セットで途中棄権となり、勝ち上がってきている。

試合は序盤から互いに激しい打ち合いとなる。ジェンのウィナー級のショットに対し、シフォンテクも細かなフットワークを見せて守り、チャンスを見計らって攻撃していく。

先にリードを奪ったシフォンテクだったが、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームで3本のセットポイントをものにできず、ブレークを許してしまう。その後、動きの堅くなったシフォンテクは、ジェンのサービスゲームとなった第12ゲームでも2本のセットポイントをものにできない。悪い流れが漂った中、迎えたタイブレークでも0-2から5-2とするも、ストロークにミスが出て5連続で失点。今大会初めてセットを落とした。

あとがなくなったシフォンテクは、第1セット終了後にトイレットブレークを取って切り替えると、第2セット開始から鋭いショットが炸裂。第1、第3ゲームとブレークに成功し3-0とする。ここでジェンがメディカルタイムアウトを取得。右太ももにテーピングを巻いてプレーを続けたが、ショットの精度が落ちて、シフォンテクがゲームを連取し6-0でセットを奪った。

息を吹き返したシフォンテクは勝負の最終セット、第1ゲームでブレークするとジェンに反撃を許さず。逆転勝ちで3年連続のベスト8入りを果たした。

この日の勝利で32連勝となったシフォンテク。2007年から2008年にかけて元世界ランク1位のジュスティーヌ・エナン(ベルギー)が成し遂げた記録に並んだ。

シフォンテクは、続く準々決勝で第11シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同11位)と対戦。ペグラは、4回戦でイリーナ・カメリア・ベグ(ルーマニア/同63位)を4-6、6-2、6-3で下している。


■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma