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2022.08.16

選手情報

元世界1位マレー、ワウリンカとの死闘を制し2回戦進出! 「選択肢がなかったし失うものもなかった」と脚の痙攣で攻撃が加速[ウェスタン&サザン・オープン]

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Photo by Getty Images

マレー、ワウリンカとの22度目の対戦を制し2回戦へ

現地8月15日、「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が行われ、元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク47位)と元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス/同306位)が対戦。7-6(3)、5-7、7-5でマレーに軍配が上がり、2回戦進出を決めた。

【動画】マレー、約3時間の死闘を制し咆哮!&マッチハイライト

2005年の初対戦から22度目の対戦を迎えたこの日の試合、35歳のマレーは第1セットでピンチを迎えながらもサービスキープを続けると、タイブレークで2度のミニブレークを奪って7-6(3)で第1セットを奪う。

しかし、37歳のワウリンカも黙って負けるわけにはいかない。第2セット第8ゲームで先にブレークに成功すると、直後にブレークバックを許すもタイブレーク直前の第12ゲームをブレーク。7-5で奪い返し、最終セットに持ち込んだ。このセット、ワウリンカは左ふくらはぎを治療する。

試合時間は2時間を超えて突入した最終セット、マレーは左脚の痙攣でサーブが打てず、タイムバイオレーションも取られ、アンダーサーブを使うほどに。第2ゲームをブレークされたが、直後の第3ゲームではリターンから攻め込んでブレークバックに成功。両者、チェンジオーバーの際にはトレーナーからマッサージを受けるなど満身創痍でプレーを続けた。

その中、マレーは積極的にネットプレーを取り入れ、速いテンポのテニスに活路を見出すと、5-5で迎えた第11ゲームのチャンスでワウリンカのセカンドサーブを叩いて、リターンエースを奪ってブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームでは、ワウリンカも粘ったものの、マレーが4度目のマッチポイントをものにし、2時間57分の死闘を制した。両者の対戦成績は、マレーの13勝9敗となった。

試合後、マレーは脚の痙攣について、「選択肢は確かに少なくなった。少しでも早くポイントを取りたいと思うのは当然だからね。第2セット終盤は、その点で苦労した。心理的には、第2セットで試合の終わりに近づいているから控えめにプレーしようと思ったのだろう。でも、あのセットを失って、痙攣に悩まされた時、僕には選択肢がなかったし、失うものも何もなかった。だから、攻撃的にポイントを早く取るように心がけたし、終盤には調子が良くなって切り抜けることができた」と、勝つ手段が減ったからこそアグレッシブなプレーに切り替えられたとコメント。

世界ランク1位だった2016年以来、最多の37試合をこなしており、「たくさんの試合に出場できているのはとても良いことで、シーズン終了まで続けたい」とフィジカル面の充実を口にしたマレーだが、7大会で2回戦敗退となったことを悔やんでおり、「今はランキングを維持し、ワイルドカードに頼らずにシードを獲得すること、より多くの大会に出場するためにプレーし、競争していかなければならない」とさらなるステップアップを求めた。

2回戦では第9シードで同じイギリスのキャメロン・ノリー(同11位)と対戦する。

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