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2022.09.16

選手情報

車いすテニス・柵瀨大吾コーチインタビュー「日本人にこの競技は合っているように感じます」

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1年前から髙室選手を指導している柵瀨コーチ

今回のUSオープンで車いすテニスのドロー数拡大と共に、新たに開設されたのがジュニアの部である。記念すべき第1回大会に出場し、見事準優勝を果たしたのが、髙室侑舞(荏原SSC/ジュニア世界ランク7位)選手である。髙室選手を1年前から指導する柵瀨大吾コーチ(荏原SSC)に話を伺った。

【動画】車いすテニスジュニア女子シングルス決勝ハイライト


Q.髙室選手を指導するきっかけを教えてください。


「2年前、彼女とコーチが荏原湘南スポーツセンター(以下荏原SSC)に来たことがきっかけです。体制が変わって、私が彼女を教えるようになって1年が経ちます。荏原SSCには車いすテニスの選手をコーチするコースがなかったため、未知の分野でしたね。

現在は彼女のみですが、パラリンピックを一つの目標としてサポートしています。それは荏原SSCのみではなく親会社である荏原製作所の意向でもあり、理解をいただいています。荏原SSCは長い間日本のテニス界を牽引してきた自負がありますが、先ほども言ったとおり、車いすテニスはやってきておらず、これからやるべきではないか、ということでプロジェクトがスタートしました」

Q.障碍者スポーツの拠点が増えるというのは、プレーヤーにとってはうれしい話ですね。

「吉田記念テニス研修センターさんは、長年、車いすテニスを受け入れていて、私たちもスタートを切ろうというところです。今回初めて、髙室選手の試合を生で見て、全体のレベルやテニスのスタイルを確認することができました。また小田凱人(東海理化/世界ランク5位)選手のコーチとも仲が良いので、競技を勉強させてもらっています。

国枝慎吾(ユニクロ/世界ランク1位)選手、上地結衣(三井住友銀行/世界ランク2位)選手が引っ張っていて、それに続こうと競技人口も増えていっています。テクニック、頭を使う部分も多分にあるので、日本人にこの競技は合っているように感じます」

Q.今後についての展開などあれば、教えてください。

「打つことを教えることはできますが、チェアワークに関しては知識を高めていきたいところです。小田選手に聞いたのですが、チェアワーク専門の先生に指導してもらっているようです。チェアワークで差がつく競技なので、そこは改善していきたいですね。今回初めて国枝選手の試合を生で見て、そのすごさを実感しました。チェアの捌き方がどれもムダの無いもので、職人技の域ですね。参考にできればと思います」


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