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2022.09.22

選手情報

フェデラー、最後の舞台となるレーバーカップでナダルとのペア実現なら「特別な瞬間になる」

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Photo by Getty Images

フェデラー、「自分の限界もわかっている」とダブルスに出場

現地9月21日、「レーバーカップ」(イギリス・ロンドン)での引退を発表しているロジャー・フェデラー(スイス)が、記者会見に出席。最後の戦いはダブルスになるとし、ラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク3位)とペアを組むことを望んだ。

【動画】フェデラー、最後の戦いに向けチチパスと練習&チームメイトとなったジョコビッチ、マレーに再会

今月15日、グランドスラム通算20度の優勝を誇る41歳のフェデラーは、自身のSNSを通じ現役引退を発表。

「この3年間、私は怪我や手術という困難に遭遇してきた。そして、競技者として完全な形で復帰するために、懸命に取り組んできた。しかし、私は自分の体の能力と限界も知っているし、最近のメッセージははっきりしていた。私は41歳で、24年間で1500試合以上出場してきた。テニスは、夢見た以上に私を寛大で、そして今、競技生活を終えるべき時をはっきりさせなければいけない」と、第一線から退くことをほろ苦い決断とすると同時に自身を「地球上で最も幸運な人間の一人」だとした。

その最後の大会となるのが、自身も立ち上げに関わった「レーバーカップ」。これまでフェデラーとともにナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)らの出場はあったが、“BIG4”が一堂に会することはなく、今回アンディ・マレー(イギリス/同43位)も初出場となり、ついに4人が同じチームとして戦うこととなる。

会見でフェデラーは、最後の試合について、「ATPの大会だから迷惑をかけたくないんだけど、同時に自分の限界もわかっている」と述べ、欧州選抜のキャプテンを務めるビョルン・ボルグに「ダブルスを1回だけプレーしてもいいか」と許可をもらったという。

そのため、大会の初日である23日(金)に現役最後の試合としてダブルスを戦い、24日(土)に控えのメンバーであるマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同15位)と交代。「だから、最後のダブルスの準備をしているんだ。長い間プレーしていなかったから緊張しているのは確かだよ。少しでも戦えるというところを見せらればと思う」と、着々と準備を進めているとした。

そして注目はそのパートナーは誰になるのか。ほとんどのファンが、15年以上にわたって幾多の名勝負を繰り広げてきたナダルとのペアを望むだろう。

フェデラーは、まだ決まっていないとしながらも「僕たちは長い間一緒に戦って、お互いに尊敬し、家族、チームとも仲が良かった。2人がこれまで歩んできたキャリアを経て、相手として素敵な関係を築いてきたことは、テニスだけでなくスポーツ、そしてそれ以上に素晴らしいメッセージになる」と、常にコートの反対側で戦ってきた永遠のライバルであり、友人であるナダルと組むこととなれば「特別な瞬間になるね」とした。

一時代を築いたフェデラー最後の舞台。パートナーは誰になるのか、そしてどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。

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