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2022.09.21

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〈フェデラーGS20勝プレイバック2〉2つ目のグランドスラム・タイトルとともに初の世界ランキングNo.1も獲得!/2004年全豪オープン [リバイバル記事]

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フェデラーが獲得したグランドスラム20勝(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を一つずつプレイバック(写真は2004年全豪オープン)

2004年全豪オープン
2個目のGSタイトル獲得&初の世界No.1に

今週末にイギリス・ロンドンで開催されるレーバーカップを最後に現役を引退すると発表したロジャー・フェデラー(スイス)。フェデラーがこれまで達成したグランドスラム優勝20回(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を、当時の写真とともに振り返る。

※『テニスクラシック・ブレーク』2009年11月号別冊付録に掲載したものを再編集した記事になります

【画像】2004年全豪オープンでGS2勝目を挙げた瞬間やフェデラーの当時のプレー写真はこちら

2004年の全豪オープン開幕前に行われたエキジビションマッチではファン・カルロス・フェレーロ(スペイン)に、クーヨン・クラシックでは1時間足らずでアンドレ・アガシ(アメリカ)に負けを喫していたため、「調子が悪いのではないか」「準備不足ではないか」とささやかれていたフェデラー。しかし、いざ全豪オープンが始まるとサーブもストロークも完璧で、難なくベスト16まで勝ち上がる。

そして4回戦、4ヶ月前のデビスカップで敗れたレイトン・ヒューイット(オーストラリア)と対戦するが、調子を崩しトップ10から滑り落ちていたヒューイットを、深い自信に満ちあふれていたフェデラーが一蹴。同じメルボルンパークで再び実現した対戦で4ヶ月前のリベンジを果たす。

続く準々決勝では、これまで苦手としていたダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)との対戦。だが過去の対戦とは打って変わって、強気のプレーをしたフェデラーがセットカウント3-1で勝利。この試合は、これまでナルバンディアンとの試合で感じていた不安が“もう大丈夫だ”という確信に変わった試合でもあった。

そして次の準決勝では、大会前のエキジビションマッチで敗れた相手、フェレーロと対戦。この試合に勝てば、大会終了後初の世界ランキング1位になることが確定していたフェデラーは、第1セットで一時苦戦したものの冷静なプレーでピンチをしのぐと、その後は思いどおりに試合を運び、フェレーロに合計9ゲームしか与えずストレート勝ち。初の世界No.1になった瞬間、フェデラーはヒザから崩れ落ち、天を仰いだ。

最後の決勝戦の相手は、アンディ・ロディック(アメリカ)やアガシを打ち破ってきた勢いのあるマラト・サフィン。故障していたため同大会ではノーシードだったが、どんな位置からもウィナーを狙えるサフィンのパワーは要警戒だった。しかし、そのサフィンでさえも、フェデラーの勢いを止めることはできなかった。フェデラーが決勝まで合計10時間50分プレーしたのに対し、サフィンは18時間51分も戦ってきたため、試合中、徐々に体力を消耗していったサフィンとは対照的にフェデラーは主導権を握り、終わってみればストレートで勝利。2個目のグランドスラム・タイトルと世界No.1という2つの勲章を同時に手に入れた。

【2004年全豪オープン/フェデラーの試合結果】
決勝/対M.サフィン 7-6(3) 6-4 6-2
準決勝/対J.C.フェレーロ(スペイン) 6-4 6-1 6-4
準々決勝/対D.ナルバンディアン(アルゼンチン) 7-5 6-4 5-7 6-3
4回戦/対L.ヒューイット(オーストラリア) 4-6 6-3 6-0 6-4
3回戦/対T.レイド(オーストラリア) 6-3 6-0 6-1
2回戦/対J.モリソン(アメリカ) 6-2 6-3 6-4
1回戦/対A.ボゴモロフJr. 6-3 6-4 6-0

【次の記事】〈フェデラーGS20勝プレイバック3〉ウィンブルドン特有の雨にも惑わされず第1シードとして見事な優勝/2004年ウィンブルドン [リバイバル記事]



【前の記事】〈フェデラーGS20勝プレイバック1〉ヒザから崩れ落ちた涙のグランドスラム初優勝/2003年ウィンブルドン [リバイバル記事]

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写真=テニスクラシック