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2022.09.22

選手情報

〈フェデラーGS20勝プレイバック3〉ウィンブルドン特有の雨にも惑わされず第1シードとして見事な優勝/2004年ウィンブルドン [リバイバル記事]

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フェデラーが獲得したグランドスラム20勝(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を一つずつプレイバック(写真は2004年ウィンブルドン)

2004年ウィンブルドン
第1シードとして大会連覇、GS3勝目を挙げる

今週末にイギリス・ロンドンで開催されるレーバーカップを最後に現役を引退すると発表したロジャー・フェデラー(スイス)。フェデラーがこれまで達成したグランドスラム優勝20回(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を、当時の写真とともに振り返る。

※『テニスクラシック・ブレーク』2009年11月号別冊付録に掲載したものを再編集した記事になります

【画像】2004年ウィンブルドンで優勝した瞬間やフェデラーの当時のプレー写真はこちら

この年のウィンブルドンは、雨続き。準々決勝の対ヒューイット戦では3度も雨天中断に見舞われ、しかもヒューイットに第1セットを先取されてしまったフェデラー。しかし落ち着きを失うことなく、そこから3セットを連取し勝利。続く準決勝、セバスチャン・グロージャン(フランス)戦も雨にたたられ、試合途中で順延になったが、フェデラーが2日がかりの試合をストレート勝ちで制した。

そしてアメリカ独立記念日にあたる7月4日、決勝を迎えたセンターコートに姿を現したのはフェデラーとアンディ・ロディック(アメリカ)。番狂わせの多いウィンブルドンで、第1シード(フェデラー)と第2シード(ロディック)が決勝で顔を合わせるのは珍しいことだったが、フェデラー、ロディックともに決勝までの勝ち上がりは危なげなく、両者ともわずか1セットしか落とさず勝ち上がってきた。

世界ランキングNo.2の座を堅持していたロディックは、特に芝ではフェデラーにとって最も手強い相手。また、一時期低迷気味だったアンドレ・アガシ(アメリカ)を世界No.1に導いた鬼才ブラッド・ギルバートコーチが、どのような対フェデラーの戦術をロディックに与えているのかも不気味だった。そして、第1セットはそのロディックとギルバートコーチの狙いが当たる。序盤からビッグサーブとマシンガンのようなストロークで徹底的にボールを叩き込むパワーテニスをするロディックに、さすがのフェデラーも戸惑いを見せ、本来のプレーをする前にあっけなく第1セットを先制されてしまったのだ(4-6)。

第2セットになっても、フェデラーにいつものキレはない。しかし、得意のフォアをダウン・ザ・ラインに切り返すなどのうまさを見せ、第2セットは7-5でフェデラー。何とかセットオールに持ち込む。

それでも、どちらかといえば主導権はロディックが握っていたのだが、試合の流れを変えたのは、第3セット、ロディックがリードした場面での雨による中断。この救いの手が差し伸べられたことをきっかけに、フェデラーは積極的にネットに出るようになると、その戦術が功を奏し、フェデラーがタイブレークの末に第3セットをものにする(タイブレーク7-3)。その後もチャンスが多かったのはロディックだったが、大事なポイントになるとフェデラーが冷静にポイントを奪っていき、最後はサービスエースでフェデラーが優勝。

両手で顔を覆いながらウィンブルドンのセンターコートで2度目の栄冠の瞬間を噛みしめたチャンピオンは、その手でセンターコートの芝を抱きしめた。

【2004年ウィンブルドン/フェデラーの試合結果】
決勝/対A.ロディック(アメリカ) 4-6 7-5 7-6(3) 6-4
準決勝/対S.グロージャン(フランス) 6-2 6-3 7-6(6)
準々決勝/対L.ヒューイット(オーストラリア) 6-1 6(1)-7 6-0 6-4
4回戦/対I.カルロビッチ(クロアチア) 6-3 7-6(3) 7-6(5)
3回戦/対T.ヨハンソン(スウェーデン) 6-3 6-4 6-3
2回戦/対A.ファジャ(コロンビア) 6-1 6-2 6-0
1回戦/対A.ボグダノビッチ(イギリス) 6-3 6-3 6-0

【次の記事】〈フェデラーGS20勝プレイバック4〉初の全米OPタイトルを獲得! これで04年大会は3つの四大大会を制覇/2004年USオープン [リバイバル記事]



【前の記事】〈フェデラーGS20勝プレイバック2〉2つ目のグランドスラム・タイトルとともに初の世界ランキングNo.1も獲得!/2004年全豪オープン [リバイバル記事]

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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