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2022.09.27

選手情報

チリッチ、引退したフェデラーについて「テニスを信じられないほどの高みへ導いてくれた」と称賛。唯一の勝利は2014年USオープン準決勝

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元世界3位のチリッチ、フェデラーは「テニスの象徴だった」

現地9月26日、「テルアビブ・ウォーターゲン・オープン」(イスラエル・テルアビブ/ATP250)に第2シードとして出場するマリン・チリッチ(クロアチア/世界ランク16位)が、大会前の記者会見に出席。41歳で現役を退いた元世界ランク1位のロジャー・フェデラー(スイス)について、「テニスを信じられないほどの高みへ導いてくれた」と語った。

【動画】「レーバーカップ」で現役引退のフェデラー、涙のナダルやマレー、家族とハグを交わす

今年最後のグランドスラムとなったUSオープンでは、4回戦で優勝したカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)にフルセットの激闘で惜しくも敗れたチリッチ。今季は、ツアー優勝こそないものの、全仏オープンでもベスト4入りを果たしており、順調に勝ち星を重ねて好調を維持し、今大会は第2シードとして出場して2回戦で元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/同173位)と対戦する。

26日には大会前の記者会見が行われ、大会公式サイトにチリッチのコメントが掲載。先週行われた「レーバーカップ」(イギリス・ロンドン)で現役を引退したフェデラーについて、「見ていて辛かったよ。でも、彼はコート上でリラックスしていたね。テニス界にとっても、世界中のファンにとっても悲しい瞬間だった」とコメント。

「ロジャーはテニスの象徴であり、テニスを信じられないほどの高みへ導いてくれた。(引退)試合は、エキジビションマッチのようなものになるのかと見ていて緊張したけど、彼らはマッチポイントを握ったんだ。勝てば最高だったけど、それでも感動的な瞬間だった。ロジャーがいなくなると寂しくなるね」と、テニスというスポーツを大きく飛躍させたと称え、共にコート上で争った一人の友人としてフェデラーの引退を残念がった。

2人の対戦はこれまで11度あり、チリッチの1勝10敗。しかし、この1勝こそ、チリッチがグランドスラム初優勝を果たした2014年のUSオープン準決勝のもので、当時世界ランク3位のフェデラーに6-3、6-4、6-4と完勝して勢いに乗ると、決勝で錦織圭(ユニクロ)もストレートで破った。

その後、グランドスラムの決勝の舞台でフルセットマッチの激闘を2度演じているが、いずれもフェデラーが勝利。2021年全仏オープン2回戦が最後の対戦となった。

また、9月28日に34歳の誕生日を迎えるチリッチは、自身の引退後の生活について、「僕はテニスが大好きで、毎日テレビでテニスを見ているから妻にはいつも笑われるんだ。テニスを始めてからずっと好きで、テニスにまつわるすべてのことが大好き。引退してもこの競技に携わっていくよ」とテニスへの愛情が止まることがないという。

「今2人の息子がいるけど、テニスには携わるつもりだし、アカデミーでコーチをするかもしれない。この4~5年以内はそうならないようにしたいね」とまだまだ現役を続けていくとした。

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