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2022.10.22

選手情報

ティエム、3本のマッチポイントを防いで約3時間の激闘の末に世界11位フルカチュを撃破! 2週連続のツアー4強[ヨーロピアン・オープン]

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ティエム、世界11位フルカチュに初勝利

現地10月21日、「ヨーロピアン・オープン」(ベルギー・アントワープ/ATP250)シングルス準々決勝が行われ、元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク132位)は、第1シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同11位)を3-6、7-6(9)、7-6(4)の逆転で下し、2週連続でツアー4強入りを果たした。

【動画】ティエム、コート最後方からバックハンドのリターンエース!&マッチハイライト

前週のATP250ヒホン大会でベスト4入りを果たしているティエムは、疲れが残る中、今大会も準々決勝に進出。今季3度目のツアー4強入りに向けて、過去0勝3敗のフルカチュと対戦した。

第1セットを3-6で落としたティエムは、第2セットに入ってもフルカチュが放つ平均スピード214km/hのファーストサーブに苦戦を強いられなかなかチャンスを作らせてもらえない。それでも自身のサービスゲームではコートを縦横無尽に駆けてしぶとく返球。ミスを引き出し、サービスキープを続けて、タイブレークに持ち込んだ。

プレッシャーのかかる場面で、ティエムは4-6とマッチポイントを握られたものの、ファーストサーブに食らいついてリターンを返球すると、フルカチュがチャンスボールをミス。さらに、5-6ではバックハンドで放ったショットがネットの白帯に当たって相手コートにポトリ。運も味方につけたティエムは、7-8の3本目のマッチポイントも防ぐと、9-9でミニブレークし、7-6(9)でセットを取りきった。

勝負の最終セット、互いに1度ずつブレークポイントを握るもブレークには至らず、再びタイブレークとなる。最初のポイントをフルカチュのダブルフォールトでミニブレークしたティエムは、すぐに追いつかれたが、2-1の場面でコート深くからコーナーへピンポイントのバックハンド・リターンエースを放ってリードを奪うと、その後2度のミニブレークに成功しリードを死守。2時間55分の激闘の末にフルカチュを逆転で下した。

試合後、ティエムは「この勝利は信じられないよ、復帰のプロセスでほとんどトップ10選手の彼に初めて勝てたんだ。素晴らしい雰囲気の中でプレーできたし最高だ」とコメント。「今日は、マッチポイントで運が僕に向いたね。試合が簡単に終わっていたかもしれないけど、高いレベルではそういうもの。今日は僕の思い通りになったから楽しまなくちゃね」と激闘を制した喜びを語った。

この勝利で2週連続でツアー4強入りを果たすとともに、ATPライブランキングで113位となったティエム。準決勝で対戦するセバスチャン・コルダ(アメリカ/同36位)に勝利し、決勝に進めば、ついに今季の目標としていたトップ100入りを果たすこととなる。

一方、敗れたフルカチュは、ツアー最終戦のレースランキングで9位につけており、出場権獲得へ痛い敗戦となった。

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