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2022.11.14

選手情報

ナカシマが全勝で21歳以下のツアー最終戦のタイトル獲得! 今季タイブレーク勝率7割超の勝負強さを発揮[Next ATPファイナルズ]

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Photo by Getty Images

世界49位ナカシマ、9月のツアー初優勝に続いて2度目のタイトル

現地11月12日、21歳以下のツアー最終戦「インテサ・サンパオロ Next Gen ATPファイナルズ」シングルス決勝が行われ、第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ/世界ランク49位)が、第5シードのイジー・レヘチカ(チェコ/同74位)を4-3(5)、4-3(6)、4-2で下し、第5回大会のチャンピオンとなった。

【動画】ナカシマ、タイブレークで勝負強さ発揮! 相手に触らせないパッシングショット&決勝マッチハイライト

昨年大会でセバスチャン・コルダ(アメリカ/同34位)に敗れてベスト4のナカシマは、2年連続の出場。第4シードで今大会を迎えた。

予選は、初戦でマッテオ・アルナルディ(イタリア/同134位)でフルセットの苦戦を強いられたものの、3連勝で突破。決勝トーナメント準決勝で、レッドグループ2位のジャック・ドレイパー(イギリス/同41位)を4-3(6)、1-4、4-2、4-3(5)で下し、決勝に進んだ。

決勝では、予選で4-1、4-3(2)、4-2で勝利しているレヘチカと対戦。試合開始早々にブレークを許したナカシマだが、セット終盤で追いつくとタイブレークも5連続ポイントでリードを広げて、4-3(5)で先取する。第2セットもプレッシャーがかかる場面が多かったが、2本のセットポイントをしのいで4-3(6)で取り切ると、第3セットは4-2。見事、全勝での優勝を果たした。

今大会、ナカシマは9度あったタイブレークのうち8度をものにし、今季のタイブレーク勝率は70%超に上昇。ツアー全体で見てもトップ10に入る勝負強さを見せている。その要因が、メンタルコントロールだ。

「タイブレークのようなプレッシャーのある場面では、すべてがメンタルにかかっている。どの選手もいいボールを打てるし、大きな武器もある。だからこそ、冷静でいることが大切。緊張することもあるけど、できる限りコントロールするんだ。それが今年はうまくいっているよ」と秘訣を明かした。

その結果として、9月のATP250サンディエゴ大会でのツアー初優勝に続いて手に入れた今大会のタイトル。「今年の初めにいくつかの目標があった。最初のATPタイトルを獲得することで、それを(地元の)サンディエゴでできたことは特別なことだった。そして、今年の締めくくりとして、ネクストジェンでタイトルを獲れたことは本当に特別なことだね」と喜んだ。

また、過去の優勝者で、のちにトップ10入りを果たすカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)やステファノス・チチパス(ギリシャ/同3位)、ヤニック・シナー(イタリア/同15位)らとともに歴代のチャンピオンとして肩を並べ、「大きな功績だと思うよ。これからも頑張って、来年を楽しみにしたい」と述べたナカシマ。この大会を足掛かりに、来季さらなる飛躍を見せてくれるだろうか。

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