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2022.12.02

選手情報

世界2位のナダル、フェデラーやジョコビッチとのライバル関係が原動力「極限まで高められた」

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Photo by Getty Images

ナダル、長いキャリアはツアー屈指のライバル関係のおかげ

世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)は、自身のこれまでのキャリアを振り返り、ロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)の存在があったからこそ、高いレベルを長年維持し続けられてきたとした。

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世界ランク2位のキャスパー・ルード(ノルウェー)とともにアルゼンチンやブラジル、コロンビア、エクアドル、メキシコなど南米を回ってエキジビションマッチを過ごしているナダル。その道中に行われた記者会見で、20年以上トップレベルで戦い続け、長いキャリアを歩むことができているのは、医学の進歩のほかに最大のライバル関係があったからだと語った。

「年を重ねても長くプレーできるようになったのには、いくつか理由がある。一つは医療、そしてスポーツ全体のプロ化だ。つまり、より大きなチームを持って、長いキャリアを過ごすのに役立つことについての知識を持つようになった」とフィジカル面の助けになったとコメント。

そして、他の選手には当てはまらないことがある。それはフェデラーとジョコビッチの偉大な選手と同じ時代を生きてきたこと。今年のウィンブルドンのタイトルを獲得し、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」も優勝した35歳のジョコビッチとは、通算29勝30敗の五分の戦いを見せており、今年9月に引退を発表した41歳のフェデラーとは24勝16敗と勝ち越し。テニスファンの多くが、この3人の戦いを魅せられてきた。

「ロジャー、ノバク、僕の3人がお互いをプッシュし合ってきたと思うが、それだけでは十分でなく、いつも別の努力をしなければならなかった。競争は、僕たちを精神的にもテニス的にも極限まで高めてくれたし、これが長く続けてこられた大きな理由の一つだ」と、最大のライバルがいたからこそ成長することができたとした。

今年で36歳を迎えたナダルは、今季全豪オープンと全仏オープンを制して、男子では史上最多22度目のグランドスラム優勝を成し遂げたものの、ケガに苦しんだ1年でもある。残念ながらフェデラーは先にキャリアを終えてしまったが、まだ最大のライバルであるジョコビッチがグランドスラム21勝とナダルの記録を追いかけており、彼の存在がナダルを奮い立たせ、これからもツアーを戦う上で重要なピースになってくるかもしれない。

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