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2022.12.06

大会情報

小学生から中学生のための大会「第11回杉山記一杯」が開催。試合経験だけでなくプロと交流できるのが特徴

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杉山記一プロ「テニスを、“人生を豊かにするもの”として捉えてほしい」

「テニスを通じて人生を豊かに!」という大会理念に、大正製薬株式会社を始めとする多くの企業が賛同し、行われる大会「第11回杉山記一杯」が、ロイヤルSCテニスクラブ(千葉県野田市)にて11月最後の土日に開催された。

【画像】杉山記一杯の模様はこちらをチェック

大会の参加者は、下は小学校低学年から、上は中学生まで。同年代との試合のほか、日本のトッププロによるクリニックを通じて、プロと交流ができる内容となっている。試合で勝敗を決することも目的の一つではあるものの、それに加え、試合への入り口として、スコアや進行のサポート、プロによるアドバイスなど、参加者に対してきめ細かいフォローがなされ、多くの信頼を得ている。

そして、新たな取り組みとして「テニスを通じてSDGsを学ぶ」ことが加わった。

もともと同大会は「文武両道」「テニスを生涯スポーツに!」と、教育や健康も大切にしており、その理念に共感した株式会社X-Foshとパートナーを組み、テニス大会とSDGsを組み合わせたイベントを企画した。

その内容としては、
・子どもたちが、間伐材(森林保護のために間引きされた木材)のうちわに、自分の夢を描く
・その夢がSDGs17ゴールのどれに関連するかを考えて、そのSDGsゴールのシールを貼る
・憧れのプロにうちわの夢を伝え、サイン・写真撮影を通じて、プロと交流する
というもの。

SDGsという言葉は知っていても、あまりピンとこない子どもたちのために、それは何かを考えさせるというのが、その目的の一つでもあり、「子どもたちは夢を持ってほしい」という杉山氏の思いが込められている。

参加者たちは「テニスで世界一になる」「プロテニス選手になって、貧しい国で大会を開く」「宇宙に居住エリアを作って、人間が暮らせるようにする」など、さまざまな夢を描き、プロたちと交流した。

大会を主催する杉山記一プロは、「テニスをいちスポーツではなく、人生を豊かにするものとして捉えてほしい。そして子どもには、夢を堂々と語ってほしい。キラキラした夢は、必ずSDGsの17ゴールのいずれかに関連する。この大会を通じてテニスの刺激はもちろん、SDGsのことも理解し、少しでも夢の実現に近づいてもらいたい」と語った。

大会後、参加者の親御さんからスタッフのもとに次のようなメッセージが届いた。
「夢を堂々と語ることの重要性を、親子で知ることができました。それが叶う、叶わないにしろ、頑張るプロセスこそが重要であり、それこそが人生ではないかと」
杉山氏の思いは、参加者たちに伝わっているようだ。

なお、第12回大会は12月11日(日)に、同じロイヤルSCテニスクラブで開催される予定。

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写真=大会提供