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2022.12.14

選手情報

アルカラス、世界ランク1位として迎える来季は新たなチャレンジ「誰もが僕を倒したいと思っている」

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アルカラス「今年とは違うメンタリティーで臨むことになる」

史上最年少となる10代で2022年シーズンを終えたカルロス・アルカラス(スペイン)。来シーズンを迎えるにあたり、「これまでとは違うものとなる」と新たなチャレンジを迎えるとした。

【動画】アルカラス、グランドスラム初優勝のUSオープンで魅せたスーパーショット

19歳のアルカラスは、2月のATP500リオデジャネイロ大会でツアー2勝目を挙げると、4月にグランドスラムに次ぐグレードのATPマスターズ1000マイアミ大会で優勝。さらに、クレーコート・シーズンでは、母国スペインで開催されたATP500バルセロナ大会、ATPマスターズ1000マドリード大会でタイトルを獲得。9月のUSオープンで、ラファエル・ナダル(スペイン)以来となる10代でのグランドスラム制覇を達成し、ツアー史上最年少19歳4ヵ月で世界ランク1位に立った。

シーズン終盤には怪我もあったが、1位を守り切ってシーズンを終了し、ナダルやロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)らBIG4以外の選手では、2003年のアンディ・ロディック以来の新王者誕生となった。

16日より開催されるエキジビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」に出場するアルカラスは、地元メディアの「The National」に対し、「来シーズンは、自分にとってこれまでと違うものになるだろう。階段を駆け上がる一人ではなく、そこで待ち受ける選手になるのだから今年とは違うメンタリティーで臨むことになる」と、今季とは異なるチャレンジになるとコメント。

「強い選手であり続けるために準備をしなければならない。誰もが僕を倒したいと思っているんだから」と、世界ランク1位の座を守るために準備を怠ってはいけないとした。

この20年間におけるテニス界は、ツアー通算103勝のフェデラーを筆頭に、ナダル、ジョコビッチ、マレーの“BIG4”が支配。フェデラーが初めてグランドスラムを制した2003年のウィンブルドン以降、グランドスラム77大会中66大会でBIG4が優勝と、ほぼ独占してきた。

だが、今のトップ10を見ると20台前半の若い選手たちも多く、アルカラスは「20年間、BIG4が常に大きな大会で優勝してきたけど、今は多くの選手がそのチャンスを手にしている」と来季は混戦になると予想する。追いかけられる立場となったアルカラスは、新シーズンでどのようなプレー、成績を残せるだろうか。また、一つのチャレンジとなりそうだ。


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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma