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2023.07.15

選手情報

世界1位アルカラスがメドベデフに完勝! 決勝でジョコビッチを破り世代交代なるか[ウィンブルドン]

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アルカラス、3度目のウィンブルドンで決勝に進出


現地7月14日、「ウィンブルドン」男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)が、第3シードのダニール・メドベデフ(同3位)を6-3、6-3、6-3のストレートで下し、ウィンブルドンで初めての決勝に進出。昨年のUSオープン以来となる2度目のグランドスラム制覇に王手をかけた。

【動画】アルカラスが完勝でジョコビッチが待つ決勝へ! マッチハイライト

前哨戦「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)で芝大会における初めてのタイトルを手にした20歳のアルカラスは、3度目のウィンブルドン出場。最高成績は昨年の4回戦となっている。

今大会はシードを守り順当に勝ち上がると、4回戦で2021年のファイナリストであるマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同38位)に3-6、6-3、6-3、6-3で勝利。準々決勝では同じ20歳の第6シード、ホルガー・ルーネ(デンマーク/同6位)に7-6(3)、6-4、6-4の完勝し、全仏オープンに続いてベスト4入りを果たしている。

準決勝の相手は、今年3月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会決勝で対戦し勝利しているメドベデフ。初めてのウィンブルドンとなった2021年大会で敗れた相手で、「最初の敗戦から学ばなければいけない。でも、準決勝は楽しむよ。今は自信を持ってプレーできているし、いい試合になると思う」とアルカラスは語っていた。

試合序盤は互いに派手なプレーは少なく、落ち着いたプレーでポイントを獲得。だが、徐々にエンジンがかかってきたアルカラスのスイングスピードが上がり始め、声とともに迫力のあるショットを放っていく。対するメドベデフも長い手足を生かした広いコートカバーリングを見せるが、アルカラスの攻撃力が一枚上手。第8ゲームでブレークし、6-3で第1セットを先取した。

続く第2セットもメドベデフにサーブで簡単にポイントを奪わせず、ラリー戦に持ち込んでチャンスを作っていくと第3ゲームでブレーク。その後はサービスゲームで2ポイントしか与えず、第9ゲームも破って6-3とセットを連取し、勝利まであと1セットとする。

勢いに乗るアルカラスは、第3セットも先にリードを奪う展開を作るもメドベデフも粘りのテニスで追いつく。互いに2度ずつブレークして迎えた第8ゲームでメドベデフのセカンドサーブを叩いて、3度目のブレークに成功。次のサービング・フォー・ザ・マッチできっちり締めてウィンブルドンで初めての決勝進出を果たした。

決勝でアルカラスは、ウィンブルドン通算8度目、そして大会5連覇を狙う第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)と対戦。もしアルカラスがウィンブルドンを制すと、2002年のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来となるジョコビッチやロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、アンディ・マレー(イギリス)らBIG4以外のチャンピオンとなる。

これからのテニス界を担う存在である20歳のアルカラスが、グランドスラム通算23勝を誇る絶対王者・ジョコビッチを破り、世代交代を促せるだろうか。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma