close

2024.09.25

選手情報

チリッチがツアー史上最も低いランキングで21度目のツアー優勝!ジャパンOPでは錦織圭と対戦

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

Photo by Getty Images

チリッチ、3年ぶり21度目のツアー優勝


現地9月24日、「杭州オープン」(中国・杭州/ATP250)シングルス決勝が行われ、元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア/世界ランク777位)が、ジャン・ジジェン(中国/同48位)を7-6(5)、7-6(5)で下し、2021年10月以来となるツアータイトルを獲得。出場時の世界777位でのツアー優勝は、ツアー史上で最も低いランキングとなった。

【動画】チリッチが3年ぶり21度目のツアータイトル獲得!マッチハイライト

ワイルドカード(主催者推薦)で出場した35歳のチリッチは、右膝の度重なる怪我でツアーから遠ざかっていた。

今年2月のATP250ブエノスアイレス以来のツアー大会となった今大会では、西岡良仁(ミキハウス/同54位)や内山靖崇(積水化学工業/同160位)らを下して決勝に進出。決勝では中国のスターであるジャンとの対戦を迎えた。

第1セット、立ち上がりでピンチを迎えたチリッチだが、これをしのぐと安定したサービスゲームを披露。だが、ジャンも一歩も譲らず。互いにブレークのないままタイブレークに突入する。ここでも拮抗した戦いが続いたが、5-5でジャンの3球目攻撃がラインを割って、チリッチが7-6(5)でセットを奪った。

続く第2セットでも精度の高いサーブを両者が放って、サービスキープが続く。またしてもタイブレークに突入すると、チリッチが最初のチャンピオンシップ・ポイントでジャンのサーブに食らいついてラリー戦に持ち込んで、強烈なフォアハンドショットを連打。ツアー通算21度目のタイトルを獲得し、今週発表されたランキングで777位から一気に212位まで上昇させた。

ATPツアー大会において、最も低いランキングでの優勝は、1998年のアデレード大会でレイトン・ヒューイットが記録した550位。今回、その記録をチリッチが破ったことになる。

チリッチは、ワイルドカードくれた大会関係者に感謝しつつ、「家族、子供たち、妻に感謝しているよ。困難な時期に僕と一緒にいてくれた人たちに感謝したい。この勝利を自分だけでなく彼らのためにも果たせたことをとてもうれしく、誇らしい」とコメントした。

2021年10月のATP250サンクトペテルブルク以来となるツアー優勝を果たしたチリッチは、現在開催中の「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)に出場予定。1回戦では錦織圭(ユニクロ)と対戦する。2014年全米オープン決勝などこれまで両者は15度対戦。9勝6敗で錦織が勝ち越している。

※( )内の世界ランキングは9月16日付のもの

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録