子供から大人まで、気軽にテニスを楽しめる「こうべストリートテニス2024」が開催
誰でも簡単にテニスを楽しめるイベント「こうべストリートテニス2024」が11月9日、兵庫県神戸市にある神戸メリケンパークにて開催。子供から大人まで、経験者も未経験者も神戸市出身でイベントアンバサダーを務める元世界ランク70位の尾﨑里紗プロらとともにテニスを楽しんだ。【画像】神戸市出身の元世界70位尾﨑里紗プロが参加「こうべストリートテニス2024」の様子開催場所となったのは、港町・神戸を代表する観光地「神戸メリケンパーク」。国際テニス連盟(ITF)が、「テニスを始めたその日からサーブを打って、ラリーをしゲームを楽しめる」をコンセプトに提唱し世界でも導入されている「PLAY&STAY」と、手の平を包み込むようなタイプのラケットを手にはめ込んでスポンジボールを打ち合う「テニピン」でイベントは実施された。イベントアンバサダーの尾﨑に加えて、尾﨑がテクニカルコーチを務める甲南大学のテニス部員や全日本ベテラン選手権45歳以上シングルス優勝の大﨑浩さん、上原伊織さん(弁護士法人朝日中央綜合法律事務所)らが参加者のヒッティングパートナー。神戸のFMラジオ局「Kiss FM KOBE」サウンドクルーのターザン山下さんが巧みな話術でイベントを盛り上げ、さらには来週開催の「兵庫ノアチャレンジャー」に出場する清水悠太(三菱電機)が飛び入りで参加し、経験者だけでなくラケットを初めて握る子供から大人まで多くの方がテニスを楽しんだ。清水悠太はこのイベントのスポンサーでもある「ラケットプラザ」でストリングを張り替えており、「兵庫ノアチャレンジャー」で使用するラケットを引き取りに来たところイベントに飛び入り参加となった「大きなコートだと敷居が高い。初めてプレーしようと思うと勇気が必要」(尾﨑)と、一般的に思い浮かべるテニスは未経験者にとってハードルがある。だが、今回のイベントのように短いラケットやバウンドを抑えたレッドボール、低めのネット、小さなコートを使用することで、テニスが気軽に楽しめるスポーツに変わる。実際、これまでまったくテニスに触れてこなかった子供たちも多く参加。ボールを追う真剣な眼差し、プレー後には笑顔があふれ、イベント終了時には皆が「楽しかった」と口を揃えた。今回のイベントは、主催した神戸市テニス協会にとって初めての試み。神戸市テニス協会理事でイベントディレクターの田中正人さんは、「テニスの輪に入っている人たちではなく、たくさん人がいる中にテニスの空間を作りたかった」と観光地である神戸メリケンパークを会場に選定。その言葉通り、多くのテニス未経験者や偶然居合わせた夫婦、親子連れの参加があったことを喜び、「これを1つのモデルとして他の場所でも派生していけばいい。尾﨑里紗プロという神戸の宝物とできたのも良かった」と安堵の表情を浮かべた。日本テニス協会の普及委員としても活動する尾﨑は、「街中でテニスのイベントをするのは初めてだったし、テニスをしたことがない人も参加してくれて楽しんでもらえたと思う。神戸市民として街を盛り上げるために、こういうことがまたできたらいい。これが全国に広がり、テニスを始めるお子さん、大人の方が増えたらいいな」と、大盛況で幕を閉じたイベントを振り返る。世界で戦った尾﨑がテニスを始めたきっかけは、ジュニアからプロまで共に戦った川原努コーチのスクールが配っていた1枚のチラシを偶然受け取ったこと。8歳の時にラケットを握り、メキメキと上達して世界へ羽ばたいていった。テニスをする機会は意外と少なく、どこに出会いが転がっているかわからない。今回のイベントでまいた種が大きく育つことを期待したい。
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