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2025.01.17

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シナー、セット失うも落ち着いた試合運びで逆転し3回戦進出「状況にうまく対処できた」[全豪オープン]

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Photo by Getty Images

シナーが逆転勝ちで全豪オープン3回戦へ


現地1月16日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス2回戦が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のトリスタン・スクールケイト(オーストラリア/同173位)を4-6,6-4,6-1,6-3で下し、同大会4年連続で3回戦に進んだ。

【動画】シナーが落ち着いた試合運びで逆転勝ちし3回戦進出 マッチハイライト

23歳のシナーは、昨季に全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たすと、ドーピング問題で精神的に難しい中で全米オープンも制した。ATPマスターズ1000を3大会、ツアー最終戦も優勝するなど計8度のタイトルを獲得。国別対抗戦「デビスカップ」でもイタリアを優勝に導いた。

前哨戦を戦っていないシナーにとって今季初戦となった1回戦はニコラス・ジャリー(チリ/同36位)というタフな相手となった。だが、7-6(2),7-6(5),6-1とストレートで破り、昨年10月のATPマスターズ1000上海から15連勝としている

2回戦では1回戦でダニエル太郎(エイブル/同113位)を破ったスクールケイトと対戦。地元ファンの後押しを受けた挑戦者をシナーは見事に跳ねのけた。

試合序盤ではプレッシャーなく、のびのびプレーするスクールケイトに対して、シナーはミスも出て苦しみながらのサービスキープしていく。積極的にネットプレーも仕掛ける相手を打開できないまま試合が進むと、第10ゲームではセカンドサーブを叩かれてピンチに。ワンチャンスを活かされてシナーは4-6でセットを失った。

世界1位を相手に完璧ともいうべきプレーでセットを奪ったスクールケイト。シナーは我慢の展開が第2セットも続いた。

しかし、地力でシナーが上をいった。徐々にペースを引き寄せて第7ゲームでこの試合初めてブレークし、そのまま6-4でセットを奪い返すと、第3セットではスクールケイトのショットをしっかり受け止めて、より厳しいコースへ切り返していく。ハイペースで戦ってきたスクールケイトの動き、ショットの精度が落ちて第3セットは6-1、第4セットは6-3と連取し、3回戦進出を果たした。

会見では「彼(スクールケイト)は特に第1セットで素晴らしいテニスをしていた。私よりも良いサーブを打っていた。彼のことはよくわからなかったので難しかったよ」と驚きがあったと言う。

それでも、「乗り越えるのが大変な試合だったけど、状況にうまく対処できたことには満足している」とコメント。「彼は重要な場面でビッグサーブ、素晴らしいボレーをしていた。とても難しい試合で、こういった試合はあっという間に終わることもある。その点、5セットマッチは少し余裕をくれる。時間をかけて状況を整理することができるんだ。満足しているよ」とした。

昨年から続く連勝を16に伸ばしたシナーは、3回戦でマルコス・ギロン(アメリカ/同46位)と対戦。ギロンは2回戦でトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン/同38位)を7-5,3-6,7-5,3-6,6-4のフルセットで下している。

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