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2025.01.17

選手情報

深夜3時まで及ぶ死闘の末に19歳の予選勝者ティエンが世界5位を撃破!10代選手の活躍に刺激「勝つことは可能だという自信が増した」[全豪オープン]

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Photo by Getty Images

19歳ティエンが世界5位メドベデフを撃破


現地1月16日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス2回戦で世界ランク5位のダニール・メドベデフを破った19歳のラーナー・ティエン(アメリカ/世界ランク121位)。今大会の男子シングルスでトップ10に勝利した3人目の10代選手となったことに、「彼らを見て勝つことが可能だと自信が出た」といい刺激になったと話した。

【動画】45本のロングラリーをティエンが制す!&マッチハイライト

19歳のティエンは全豪オープンに初挑戦で、予選3試合を勝ち抜いて本戦入り。1回戦でカミロ・ウーゴ・カラベリ(アルゼンチン/同94位)を3時間56分の熱戦の末に4-6,7-6(3),6-3,5-7,6-4で下し、グランドスラム初勝利を挙げていた。

2回戦では昨年の全豪オープンファイナリストで、通算3度準優勝のメドベデフ。試合序盤から互いにボールをよく拾い、よく走る。たびたびロングラリーに持ち込まれ、第1、第2セットではポイントの3分の1が9本以上のラリーとなった。その中でフィニッシュの精度が高かったのはティエン。メドベデフのミスも相まって2セットを連取する。

一気に勝負を決めたいティエンだが、メドベデフがそれを許さず。サーブ、ストロークをライン際に決め、勝負所では球際の強さを見せた。ティエンはマッチポイントもあったが、第3セットをタイブレークで落とすと、第4セットは疲れで足が止まってしまい、スコアは1-6と差をつけられた。

運命の最終セット、ティエンは再びギアを上げて攻撃に出る。互いに1度ずつブレークして迎えた第11ゲームでは痛恨のブレークを許したものの、メドベデフのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームですぐさまブレークバックし会場を盛り上げる。

10ポイントのマッチタイブレークでは、最後の力を振り絞って強打を連発。最後は守りに入ったメドベデフのリターンがベースラインを割って試合終了。試合が終わったのは深夜2時54分。6-3,7-6(4),6-7(8),1-6,7-6[10-7]と4時間49分の死闘だった。

「こんなに長い試合をしたのは初めてだと思うし、これほど長くテニスコートに立っていたこともなかった。正直、コートを離れてうれしいよ。すごく幸せだけど、まだ実感は湧いていないね」と素直な気持ちをあらわにしたティエン。

「成功するためには信念が大きな要素だと思っている。試合をするときには自分に勝つチャンスがあると信じている。この試合が特別というわけでなく、楽しんで、できることをやろうとしていた」といつも通りの気持ちで試合に臨んだことを明かした。

また、今大会1回戦では18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル/同112位)が世界9位のアンドレイ・ルブレフを、2回戦では19歳のヤクブ・メンシク(チェコ/同48位)が世界6位のキャスパー・ルード(ノルウェー)を撃破。「僕の前に彼らが勝っていたから、それに続きたかった。彼らを見て、勝つことは可能だという自信が増したんだ」といい刺激になったと話した。

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