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2025.01.24

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ジョコビッチ「残念な結末」「できる限り頑張った」。左足の怪我が悪化し準決勝を途中棄権[全豪オープン]

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Photo by Getty Images

ジョコビッチ、左足の怪我が悪化し準決勝を途中棄権


現地1月24日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス準決勝が行われ、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク7位)は、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同2位)に6-7(5)で第1セットを失うと棄権を決断。試合後の会見では、「残念な結末だが、できる限り頑張った」と語った。

【動画】ジョコビッチ 全豪オープン2025でのベストポイント集&準決勝ハイライト

37歳のジョコビッチは、全豪オープンに20度目の出場。史上最多10度のタイトルを誇り、今大会で優勝すれば男女を通じて史上最多25度目のグランドスラム制覇、そしてツアー通算100勝目となっていた。

だが、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位)との準々決勝で左太ももを負傷。3時間37分の熱戦の末に勝利したものの、「とにかく今はリカバリーが最優先」と回復に努めたいと言及し、実際ズベレフとの試合1時間前までボールを打っていなかったという。

試合は序盤からサーブの精度に苦しんだジョコビッチは、5度のブレークポイントを握られながらもサービスキープにつなげる。一方のズベレフもチャンスを活かすことができなかったが、ラリー戦では堅実なプレーを披露。タイブレークでは互いにミニブレークを許さずにもつれたが、最後の最後でジョコビッチが痛恨のボレーミス。7-6(5)でズベレフがセットを奪うと、ジョコビッチは途中で試合をストップすることを決断した。

試合後の会見でジョコビッチは、「筋断裂の治療にできる限りのことはした。薬やテーピング、フィジオの助けを借りて、ある程度効果はあったことをした。だが、セットの終わりから痛みが強くなり始めた。もう耐えられないほどになってしまったんだ。残念な結末だが、できる限り頑張った」と途中棄権した理由を説明。

第1セットを取っていれば、「数ゲーム、セットをやったかもしれない」と試合を続けた可能性もあったと言うが、「痛みがどんどんひどくなっているのはわかっていたし、体力的に彼と長いラリーを続けるには大きな障害があることはわかっていた。今日はその力がなかったということ」と語った。

残念ながら決勝に進むことはできなかったが、今大会を振り返れば初戦から安定した戦いぶりで、シード選手との試合ではさらに一段階ギアを上げた。自身でも「過去12ヵ月で最高のプレーができたと思うよ。もし体が万全で戦える状態だったなら、自信はあった」という思いもある。それだけにベスト4という結果には満足しておらず、「僕は常に最高の目標を追い求めていて、決勝に進んでトロフィーをかけて戦いたかった」と悔しさをにじませる。

20年以上ツアーの第一線で戦い、誰よりもテニスの厳しさを知っているのはジョコビッチだろう。「コート上ではアドレナリンやいろいろな感情が交錯する。良い感情や時には不安に感じることもある。そういったことを乗り越える必要があるんだ。運が味方するときもそうでないときもあるし、相手がその状況をどう乗り切るかにもよる。それが個人スポーツの魅力だよね。第1セット終了後に僕がコートから去り、誰かが代わりにプレーして、1時間休んでからコートに戻るなんてことはあり得ない。それが僕たちのスポーツの厳しさ。僕はそれが好きだし、今ここにいる」と敗戦を受け入れた。

試合を終えたばかりで怪我がどの程度で回復するかはわからないとし、2月17日に開幕するATP500ドーハの出場は未定。また、昨年11月からタッグを組んだ元世界ランク1位のアンディ・マレー氏との関係についても、「彼がここに来てくれたことに感謝し、良かった点をフィードバックとして伝える。そして、彼がどう感じているかを聞いて、次のステップを考えるよ」とチームに残るかはわからないとした。

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