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2025.01.25

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上地結衣、全試合ストレート勝ちで5年ぶり3度目の全豪制覇!グランドスラム通算9勝目[全豪オープン]

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上地結衣、2020年全仏以来のグランドスラム制覇


現地1月25日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)車いすテニスの部女子シングルス決勝が行われ、第1シードの上地結衣(三井住友銀行/世界ランク2位)は第2シードのアニーク・ファンクート(オランダ/同3位)を6-2,6-2で下し、5年ぶり3度目のグランドスラム優勝を飾った。

【動画】上地結衣が5年ぶり3度目の全豪オープン制覇!マッチハイライト

20歳の上地は、全豪オープンに12年連続13度目の出場。2017、2020年に今大会を制している。

しかし、2021年からは世界ランク1位のディーデ・デグロート(オランダ)が同部門を支配。2021年全豪オープンから昨年のウィンブルドンまで15大会連続で優勝を飾っていた絶対女王を前に涙を呑んできた上地だったが、昨年のパリパラリンピックではそのデグロートを破って金メダルを獲得した。

今大会ではデグロートが股関節の手術により欠場。上地は第1シードとして出場し、1回戦で船水梓緒里(LINEヤフー/同16位)、準々決勝でリジー・デグリーフ(オランダ/同13位)を破ると、準決勝では前哨戦の「メルボルン車いすオープン」(オーストラリア・メルボルン)決勝で敗れていたリー・シャオフイ(中国/同7位)にストレート勝ち。3年連続で決勝に進んだ。

決勝ではともに女子の車いすテニス界をけん引してきたファンクート。直接対決では上地の48勝21敗としており、この日が70度目の対戦となった。

第1セットでは上地が開始から4ゲームを連取してリードを広げる。リターンから積極的に攻めることでファンクートのミスも誘い、セット後半にはブレークを許しながらも相手のサービスゲームをすべて破って6-2で奪う。

第2セットも先にリードを奪う展開となった上地は、ファンクートに追い上げられながらも4-2の第7ゲームでは3度あったブレークポイントをすべてセーブ。10分以上に及んだロングゲームをキープすると、直後の第8ゲームでチャンスをつかむ。最初のマッチポイントで上地はフォアハンドのリターンエースを決めて、優勝を決めた。

上地は同大会5年ぶり3度目の優勝。グランドスラムシングルス優勝では、コロナ禍で開催された2020年10月の全仏オープン以来、通算9度目のタイトルとなった。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma