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2025.01.26

選手情報

シナー、ズベレフとの頂上対決を制して全豪連覇!イタリア人最多のグランドスラム3勝目[全豪オープン]

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前年覇者シナーがズベレフを破り連覇達成

現地1月26日に大会最終日を迎えた「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)。男子シングルス決勝が行われ、ヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同2位)の上位2シードが対戦。シナーが6-3,7-6(4),6-3でズベレフを下し、大会連覇を成し遂げた。

【動画】頂上対決にふさわしいシナーとズベレフの超絶ラリー&マッチハイライト

昨季、グランドスラム2勝を含む8つのタイトルを手にした23歳のシナーは、王者らしい順当な勝ち上がり。シード勢との対戦となった4回戦でホルガー・ルーネ(デンマーク/同13位)、準々決勝でアレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)、そして準決勝では勢いのあるベン・シェルトン(アメリカ/同20位)を下し、大会連覇に王手をかけた。

対する第2シードのズベレフも1~3回戦までストレート勝ち。4回戦のウーゴ・アンベール(フランス/同14位)、準々決勝のトミー・ポール(アメリカ/同11位)には1セット失いながらも安定した戦いぶりで昨年に続いて4強。準決勝では同大会10度制しているノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)から第1セット奪ったところで、相手が途中棄権し2020年全米オープン、2024年全仏オープンに続いて3度目のグランドスラム決勝に進んだ。

世界1位と2位の頂上対決、第1セット序盤はコート中央でのラリー戦で相手の出方を見るような攻防が続く。拮抗した展開の中、第8ゲームではシナーがリターンの位置を大きく下げる。ズベレフにプレーさせてミスを引き出しチャンスを作り、ラリー戦でプレッシャーをかけ続けたシナーがブレークに成功。5-3としてシナーが直後の第9ゲームをきっちりキープして第1セットを奪った。

第1セットを失ったズベレフは、不安げな表情を浮かべながらも我慢強くプレー。シナーも盤石なサービスゲームを披露するが、ズベレフのサーブ、ストロークともに鋭さが増し、ブレークしきれない。それでもタイブレークでは、ズベレフのサーブとなった4-4でシナーのショットがネットイン。運がわずかにシナーに傾き、2セットを連取した。

勝利に大きく近づいたシナーは第3セット、畳みかけるようにズベレフを攻め立てラリー戦を支配する。第6ゲームでブレークしたシナーは、最後までズベレフにブレークポイントを握らせずに6-3。プレッシャーを跳ねのけて、見事連覇を成し遂げた。

大会連覇そしてグランドスラム通算3勝目を挙げたシナー。シングルスのタイトルでは男女のイタリア選手で最多となり、1959年と1960年に全仏オープン男子シングルスを制したニコラ・ピエトランジェリ氏を超えた。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma