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2025.10.01

選手情報

王者アルカラス 初来日でジャパンOP制覇!世界5位フリッツをストレートで撃破「まるでホームにいるかのよう」[木下グループジャパンオープン]

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アルカラス 「木下グループジャパンオープン」制覇で今季8勝目


男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム)シングルス決勝が9月30日に行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)が、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同5位)を6-4,6-4のストレートで破り、初出場で優勝を果たした。

【動画】アルカラス 最後のゲームで放った3本の秀逸なドロップショット&マッチハイライト

全仏オープンや全米オープンなど今季7つのタイトルを獲得している22歳のアルカラスは、今大会に初出場。

1回戦のセバスチャン・バエズ(アルゼンチン/同41位)戦で左足首を負傷したものの勝利すると、2回戦でジズー・ベルグス(ベルギー/同45位)、準々決勝でブランドン・ナカシマ(アメリカ/同33位)、準決勝では第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同12位)を破って決勝に進んだ。

準決勝後、「ベストのテニスをしなければならない。今、彼のレベルは高く、自信を持っている」とアルカラスが警戒するのは、前週に開催された「レーバーカップ」(アメリカ・サンフランシスコ)で敗れたばかりのフリッツだ。

試合は、「積極的にプレーしたい」と話していたフリッツが、序盤から力のあるサーブ、フォアハンドで押していく。しかし、1回戦で左足首を負傷しているアルカラスも、足の懸念がありながら驚異のコートカバーリングを見せる。

ハイレベルなラリー戦が繰り広げられてセット終盤までもつれると、4-4の第9ゲームでアルカラスがフリッツのサーブをことごとく返球し、ミスを誘って貴重なブレーク。そのまま6-4でセットを奪った。

セット間には、「4-5の場面で違和感があった」とメディカル・タイムアウトを取って左太もものマッサージを受けたフリッツ。対する、アルカラスは勢いに乗り、第2セットで2度のブレークに成功。フリッツに1つブレークを返されたが、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームは、相手のポジションをよく見て、3本のドロップショットを使って6-4。初出場でジャパンオープンを制した。

ツアー通算24勝目、今季8度目の優勝となったアルカラスは、表彰式で対戦相手のフリッツや両陣営、大会関係者に感謝の言葉を述べつつ、「今年、初めて東京に来た。居心地がよく、まるでホームにいるかのような感じにさせてくれたのは皆さんがこのスペシャルな大会を作ってくれたおかげ。プレーできたことに感謝したい。また近いうちに、来年にでも戻ってきたいという気持ちにさせてくれた」と語った。

世界1位の実力を発揮し観客を魅了したアルカラスの優勝で幕を閉じた「木下グループジャパンオープン」。予選を含めた大会9日間で、公式入場者数は過去最多だった2023年の10万9733人を更新し、12万1045人となった。



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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma