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2025.10.10

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世界204位の伏兵バシュロ 4人のシード勢を撃破し4強!初のトップ100入りを決めて「夢のような気分」[上海マスターズ]

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Photo by Getty Images

バシュロ 予選からの快進撃でATPマスターズ1000で初の4強


現地10月9日、男子ツアー「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ATPマスターズ1000)シングルス準々決勝が行われ、予選から勝ち上がってきたバレンティン・バシュロ(モナコ/世界ランク204位)が、第10シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同11位)を2-6,7-6(4),6-4で下して準決勝に進出。初のトップ100入りを決めて「夢のような気分」と素直な感情をあらわにした。

【動画】世界204位の伏兵が世界11位を撃破しマスターズ初の4強!マッチハイライト

26歳のバシュロは、今大会に予選から出場して2試合をいずれも第1セットを落としながら、逆転勝ちを収めて本戦入り。

1回戦でラスロ・ジェレ(セルビア/同82位)を6-3,6-4、2回戦で第14シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同17位)を3-6,6-3,6-4、3回戦では6-0,3-1で第20シードのトマーシュ・マハツ(チェコ/同23位)が途中棄権、4回戦で第27シードのタロン・フリークスポール(オランダ/同31位)を4-6,7-6(1),6-4で破り、8強入りを果たしていた。

この日の準々決勝では、今年4月のATP500バルセロナでツアー5勝目を挙げているルーネと対戦。2度のブレークを許して第1セットを失ったが、第2セット以降は先にリードを奪う展開となり、タイブレークで第2セットを取り返すと、最終セットは第7ゲームでのリードを最後まで守り切って、4強入りを決めた。

「いろんな感情があるよ。3回戦でトマーシュ(マハツ)が途中棄権して喜ぶのは難しかったし、フリークスポールに勝って16強入りした時も感情が爆発して夢のような瞬間だった。でも、今日の勝利はそれ以上だよ。人生初のマスターズ1000準決勝進出だし、ランキングも200位台から92位に上がるんだから、本当に信じられない気持ちだ」

昨年6月にキャリアハイとなる110位を記録したものの、わずか33ポイントというところで怪我をしてしまい、トップ100の壁を破ることができず再び200位台にランキングは落ちた。

しかし、今大会には「シーズンも終盤だし怪我をしている選手は無理をしないだろうと思っていた」と予選出場も決まっていなかったが、現地に足を運んだ。

「最悪の場合、翌週から中国のチャレンジャーを5大会出場する予定だったから、1週間早く中国に来て練習できるぐらいに思っていた」と、補欠選手として現地でチャンスを待つと、予選1回戦の36時間前に出場が決定した。

大会前には「シーズン終了までにトップ100に戻るのが目標」としていたというが、訪れたチャンスを逃さずに、予選2試合をフルセットの末に勝ち上がると、本戦でもその勢いを維持。ベスト4入りを決めて420ポイントを獲得し、ライブランキングで92位に浮上した。

「あと2ヵ月しかなくても、どこかで爆発的な結果を出せば届くかもしれないと思っていた。まさかそれが上海の1大会で実現するとは。まさに夢のような気分だよ」と喜びを露わにした。

準決勝では、「戦えたら夢のようだ」としていた第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)と対戦する。

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世界最高峰の男子テニスツアー「ATP Tour」。U-NEXTは、「ATP Tour」2025~2029シーズンの「Nitto ATP Finals」「ATP Masters1000」「ATP500」「ATP250」「Next Gen ATP Finals presented by PIF」を日本国内における独占ライブ配信している。

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