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2021.12.07

ジュニア選手

園部八奏選手にインタビュー 170cmの高さと左利きを生かした攻撃的なテニスが魅力の13歳「目の前の試合を一つずつ頑張ります」【注目のジュニアテニス選手特集⑥】

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身長170cmの中学2年生
攻撃的なテニスが持ち味のサウスポー

将来の活躍が期待される注目のジュニア選手を紹介するこのコーナー。6回目は、今年2021DUNLOP CUP全国選抜ジュニア14歳以下、2021第37回RSK全国選抜ジュニアでともに優勝を果たした園部八奏(そのべ・わかな/与野TC)選手にインタビュー。どのようなきっかけでテニスを始め、日頃はどのような練習を行っているのか。日本テニス界のダイヤの原石に迫る!

【画像】園部選手の連続写真〈フォア、バック、サーブ、ボレー〉はこちら!





お箸を持つのは右
テニスや字を書くのは左

――テニスを始めたきっかけについて教えてください。
4歳ぐらいの時に始めました。4つ上のお兄ちゃんがテニスをやっていて、それを見ていて楽しそうだな、と思ったのがきっかけです。実際にやってみたら楽しいなと思いました。

――園部さんは左利きですが、最初から左でプレーしていたのですか?
そうですね。物心ついた時から左で打っていて、たぶん自然に左で打っていたと思います。文字を書くのも左ですが、お箸を持つのは右です。お箸は右でしか教わらなかったので(笑)

――子どもの頃はテニスのほかに何かスポーツをやっていましたか?
小学1年生になるまで、1年間だけバレエをやっていて、小6までピアノやっていました。ただ、ピアノも月に2〜3回通うだけだったので、本当に少しだけです。テニスがやっぱり楽しくてテニスをやりたいなと思ったので、行かないことが多くなってやめました。

――テニスのどんなところが楽しかったのですか?
ボールを打つことそのものもそうですし、スクールで友達と一緒にやるのが楽しかったです。今でもテニスは楽しくやっています。

――日頃はどのぐらい練習していますか?
週に6回練習していて、1日3時間ぐらいです。平日は6時から9時に練習しています。月曜日だけ休みですが、ストレッチなどはやるようにしています。



“チャンピオンゲーム”のような
ポイント形式の練習が好き

――どのような練習をしていますか?
練習メニューはあまり決まっていなくて、日によって違うのですが、ミニラリーから始まって、球出し練習やラリー練習、ポイント練習などをやります。最近やったのは、例えば球出し練習だと、動かされた時を想定した練習で、遠いところに飛んできたボールを打ち返す、というものです。時間的には、コーチや一緒に練習している子たちとラリー練習をすることのほうが多いかもしれません。また、ゲーム形式もやります。その場合も日によって違うのですが、試合が近かったらワンセットとかでやります。試合がない時期は、チャンピオンゲームをやります。これは、持ち点があって、勝ったら点数を獲得できて順位が上がっていく、というもの。勝ったらポイントを取って上にいけるので、この練習はやっていて楽しい。チャンピオンゲームのようなポイント系の練習のほうが私は好きです。

――トレーニングなどはしていますか?
火曜日に1時間半ぐらい、パーソナルトーレニングをしていて、土日に1時間ほど練習前にやっています。筋トレというよりもボールなどを使ったトレーニングで、体の動かし方などを重視したものだと思います。筋トレはやっていません。

――園部選手のテニスは攻撃的なフォアが印象的ですが、得意なショットはありますか?
やっぱりフォアハンドが得意です。フォアでは常にポイントを取っていく、という意識で打っています。目指すテニスは、守りに入らず攻め続けるテニス。最近はそういうことを意識しています。

――フォアのどのような点に自信がありますか? 
コントロールかなと思います。コースを狙って打ったり、打ち分けるのが好きです。最近は、スイングが縮こまってしまうことがあるので、利き腕と反対の右腕を逃すようにスイングすることを心がけています。そうすると、パワーをうまくボールに伝わると思います。

――それでは、バックハンドを打つときに気をつけているポイントはありますか?
バックもスイングを大きくすることです。バックもしっかり打っていくことを心がけているので、より力強いボールや速いボールを打てるように意識しています。



――ボレーはどうでしょうか。園部さんはネットにも出たりしていますよね。
そうですね、前に出るように意識していますが、ボレーはそんなに得意ではないんです。ドライブボレーは得意なほうですが、普通のボレーはそれほど…(笑) でも、相手がバランスを崩した時などはチャンスなので、しっかり決められるようにネットに出ていこうと思っています。



――サーブについてはどうですか?
1セットで1本ぐらいはサービスエースをとれるように練習しています。フォアと同じで、右手逃すことと、上から叩くイメージで打つように意識しています。右腕については胸のあたりで止まっちゃっているので、止まらないようにすること。体をきちんと使えるように、最近は右手の使い方を意識しています。



――言いにくいかもしれませんが、今の課題は何ですか?
いろいろあるんですけど、まずは相手を崩せるようなサーブを打つこと。そして、ネットに出ていく時に、ちょっと判断が遅くてボレーを決めきれない時があるので、判断を早くして素早く前に詰めていくことです。

ストリング(ガット)はすぐ切れちゃうので
ゲージを太くしてポンド数を下げました

――使用しているギアについて教えてください。ラケットは何を使っていますか?
ウイルソンの『ULTRA TOUR(ウルトラ ツアー) 100』です。最初は別のラケットを使っていたのですが、中学生になる前ぐらいに試打する機会があって、打った感触が気に入りました。それから使っています。

――ストリング(ガット)の種類とポンド数を教えてください。
ゴーセンの『AK PRO 16(1.31mm)』を48ポンドで張っています。実はストリング(ガット)は最近変えたばかりなんです。これまで、もう少し細いゲージのを52ポンドで張っていたのですが、1日に1本ぐらいのペースで切れちゃっていて。コーチにアドバイスしてもらって、今のセッティングに変更しました。そうしたら切れなくなりました。打った感じについて、以前との違いはよくわからないのですが(笑)、今のほうがいい感触で打てると思います。



――シューズとウェアはミズノなんですね。
はい。コーチの勧めもあって、これまでずっとミズノのシューズとウェアを着用しています。シューズは履きやすく、ウェアも着心地がいいなと思っています。

――園部選手はどんなテニスを目指していますか?
例えば、(ペトラ・)クビトワ(チェコ/世界ランク17位)のような、攻撃的なテニスはいいなと思います。私も最後まで攻めるプレーをしていきたいです。



――同世代で意識している選手はいますか?
今年の全日本ジュニア(14歳以下)2回戦で負けた相手、五藤玲奈さんです(五藤選手は優勝)。悔しかったので、次に対戦したら勝ちたいです。

――今年は8月にチェコで開催された「ワールドジュニア(14歳以下国別対抗戦)」に日本代表として出場。海外の選手と対戦してみてどうでしたか?
楽しかったです。海外の選手は自分から展開していくのがとても早くて、すごいなと思いました。そういうところは参考になりました。また、試合だけではなく、飛行機に乗ったり、街中を歩いたり、そういう遠征すべてがとても楽しかったです。また機会があったら海外の試合にも行ってみたいと思いました。




――テニスをやっていない時はどんなことをしていますか?
YouTubeなどを見たりしていることが多いです。ほかには、学校を休むことが多く、宿題がたくさん出るので、宿題などやらなくちゃいけないことをやっています。

――将来の夢について教えてください。
今、目の前にある試合を一つずつ全力で頑張って、応援してもらえるような選手になりたいです。



すらりとした体躯から放たれる、鋭いショットを武器に積極的に攻めるテニスが魅力の園部選手。このインタビュー後に出場したジュニア最高峰の大会、エディーハー14歳以下(11月28日〜12月5日/アメリカ・ブラデントン)ではベスト4をマークした。「目の前の試合を頑張り、自分の力をしっかり出したい」と出発前に意気込みを語ってくれたように結果を残したが、優勝まであと一歩だっただけに本人自身は悔しかったようだ。まだまだ伸びしろのある園部選手。「楽しくテニスをプレーしています」と笑顔で語ってくれたその思いを大切に、これから大きく羽ばたいていってほしい。

〈園部八奏選手使用ギア〉
ラケット ウイルソン『ULTRA TOUR(ウルトラ ツアー) 100』
ストリング(ガット) ゴーセン『AK PRO 16』
シューズ ミズノ
ウェア ミズノ


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写真=松村健人(NBP) Photos by Takehito Matsumura