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2025.10.12

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世界204位のバシュロ ジョコビッチ撃破でマスターズ史上最も低いランキングで決勝進出「とにかく集中し続けるしかなかった」[上海マスターズ]

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Photo by Getty Images

バシュロの快進撃止まらず!ATPマスターズ1000で初めての決勝進出


現地10月11日、男子ツアー「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ATPマスターズ1000)シングルス準決勝が行われ、予選から勝ち上がってきたバレンティン・バシュロ(モナコ/世界ランク204位)が、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)を6-3,6-4で下して、ツアー初の決勝に進んだ。

【動画】世界204位バシュロがジョコビッチを撃破し決勝へ!マッチハイライト

26歳のバシュロは、今大会に予選から出場して2試合をいずれも第1セットを落としながら、逆転勝ちを収めて本戦入り。

1回戦でラスロ・ジェレ(セルビア/同82位)を6-3,6-4、2回戦で第14シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同17位)を3-6,6-3,6-4、3回戦では6-0,3-1で第20シードのトマーシュ・マハツ(チェコ/同23位)が途中棄権、4回戦で第27シードのタロン・フリークスポール(オランダ/同31位)を4-6,7-6(1),6-4、準々決勝で第10シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同11位)を2-6,7-6(4),6-4で下して準決勝に進出している。

準決勝の相手は、「戦えたら夢のようだ」と語っていたジョコビッチ。試合の立ち上がりではブレークを許したバシュロだが、直後には粘り強くラリー戦に持ち込んでミスを誘い、すぐさまブレークバック。テンポよくポイントを獲得していき、サービスゲームにもリズムが出てくる。第7ゲーム終了後に、ジョコビッチはメディカル・タイムアウトを取って腰と臀部をマッサージ。その直後、ショットの精度を欠いたジョコビッチから2度目のブレークに成功し、リードを奪って6-3でセットを奪取する。

第1セットではラリー直後に膝に手をつくなど苦悶の表情を浮かべたジョコビッチは、セット間に再びマッサージを受けたが、調子は戻らず第2セットもバシュロに食らいつくのが精一杯。4-4の第9ゲーム、バシュロがロングラリーを制してチャンスを握ると、ジョコビッチがこのゲームだけで3本目のダブルフォールトを犯してブレーク。このリードを守り切ったバシュロが、ATPツアーが始まった1990年以降のマスターズ史上最も低いランキングでの決勝進出を決めた。

「ジョコビッチと試合をするだけでも信じられないこと」と語っていたバシュロ。そんなレジェンドから白星を挙げて、「とにかく集中し続けるしかなかった。第1セットを取った後、いろんな考えが頭に浮かんだけど、そのたびに次のリターン、サーブと目の前のプレーに集中し直した。メンタルの部分で本当によくやりきれたと思う。相手がジョコビッチであることに意識を奪われず、試合に集中できた」と振り返った。

「最後のゲームは、正直言って手が震えていたんだ。かなり緊張したよ。彼はリターンをすべて返してきていたし、5-4でもブレークポイントをセーブした。それでも勝ち切れた自分を誇りに思う」

決勝でバシュロは、従兄弟のアーサー・リンデルクネシュ(フランス/同54位)と対戦する。

一方、敗れたジョコビッチは、フィジカル面についての質問にノーコメント。「彼を祝福したい。予選からここまで来たというのは素晴らしい物語だ。ネット越しにも、彼に『素晴らしい試合だった』と伝えた。彼の姿勢も良かったし、プレー内容も見事だった」と称えた。

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