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2026.04.04

ギア情報

はじめてシリーズ「振動止め選び」#14 〜「振動止めは、どこに付けてもいいわけじゃない!」〜

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振動止めは、上下左右端ストリングの「外」に装着せよ!


前回は「振動止めは必ず装着ではない」について話しましたが、今回は「振動止めの装着位置に関するルール」の説明をしましょう。

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振動止めって、ほとんどの人が「横ストリングの最下段のさらに下側」に付けなければいけない……と思っているかもしれませんが、じつは別の位置に着けても問題ありません。ただし「どこに着けてもいい」というわけでもないんです。

ストリングの装着位置は、国際ルールで定められた明確な規制があります。
まず「装着できる数について」ですが、「何個付けても問題なし」です。とても重くなることはご覚悟しなければなりませんが、ストリング面に10個付けても違反にはなりません。

ただし「その装着位置」にルールがあるのです。国際ルールでは「ストリングが編まれている範囲の外側に装着すること」……つまり「上下左右のいちばん外側のストリングよりも、さらに外側」に付けなければなりません。

このルールの基本的概念は、「テニスラケットでは、ストリングが編まれている部分が有効打球面とし、そこでボールが打たれることが前提」とされます。もちろん「ストリング面に当たらず、フレームに当たって相手コートに返った」でも、「偶然そうなった」わけですから「有効な返球」となりますが……

テニスルールでは「予期せぬ結果を生み出すものは認めない」という精神で終始一貫しています。「想定されるべき打球エリア内に、振動止めという突起物を装着すると、それにボールが接触して、意外な弾き方をするから」という考え方であり、振動止めをその範囲内に装着することは許されないわけです。



装着が許される位置について、もっと具体的に説明しましょう。
■いちばん上にある横糸の上側
■いちばん下にある横糸の下側
■いちばん右にある縦糸の外側
■いちばん左にある縦糸の外側
この4つのエリア内であれば、どのエリアに、何個着けても違反にはなりません。トップ部分に4個着けようが、左右に2個ずつ着けようが、お咎めなしですが、そのエリアの内側には、1個の装着も許されないということです。

■「とても微妙な」振動止めって?


もう少し説明を加えると、禁止エリアの内側でさえなければ、振動止めが「いちばん外側のストリングに接触」していてもかまいません。ただ、特殊な形状の振動止めの場合、装着位置が「エリアの外側」であっても、エリア内に突起するものが「大きくハミ出している場合」は……きわめてグレーです。というのは、一般的な振動止めも、いちばん下の横ストリングから「上にちょっとハミ出す」感じになりますが、どのくらいが「大きくハミ出している」と捉えられるかについての正確な数値は定められていないからです。

実際にそういった振動止めが発売禁止なわけではないので、使うのは自由ですが、草トーナメントで、ルールに神経質な対戦相手に「それはルール違反だ!」と指摘されたら、レフェリーの判断を仰がなければならない……かもしれませんね。もしそれがイヤならば、普通の形の「無難な振動止め」を選んでおくのがいいでしょう。

【写真解説】



振動止めを装着できる範囲
左:正しい位置  右:ダメな位置
ルールで振動止めを装着してよいとされるのは「編まれたストリングパターンの外側」であり、それを守ればどこにいくつ装着してもOK。赤で示された範囲の中に入って装着してはいけない


振動止めは何個付けてもよい
写真の振動止めは、「禁止エリア外に装着されている」点ではルールの範囲内だが、「突起物が禁止エリア内に入っている」点では微妙なところだ。もしも試合で指摘されたら、レフェリーの判断を仰ぐことになろう

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文=松尾高司
1960年 生まれ。『月刊テニスジャーナル』で 26年間、主にテニス道具の記事を担当。試打したラケット2000本以上、試し履きしたシューズ数百足。「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。テニスアイテムを評価し記事などを書く、おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。

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