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2026.07.12

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上地結衣、悲願のウィンブルドン初制覇!生涯ゴールデンスラム達成の偉業「夢の一つ」「まだ実感わかない」

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上地結衣、宿敵デグロートを圧倒し生涯ゴールデンスラム達成


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)車いすテニスの女子シングルス決勝が現地7月11日に行われ、第1シードの上地結衣(三井住友銀行/世界ランキング1位)が第2シードのディーデ・デグロート(オランダ)を6-0、6-0のストレートで下し、大会初優勝を飾った。これにより上地は、グランドスラムすべての制覇とパラリンピック金メダル獲得を意味する「生涯ゴールデンスラム」を達成した。

【動画】上地結衣 宿敵に1ゲームを与えず圧倒し生涯ゴールデンスラムの偉業達成!決勝ハイライト

デグロートは今大会決勝まで一度もセットを落とさない強さを見せていたが、この日の上地は一切の隙を与えなかった。試合時間はわずか48分だった。

上地はこれまでウィンブルドンとの相性に苦しみ、2022年と2025年の決勝で涙をのんできた。今大会も準決勝で第1セットを落としながら最終セットのタイブレークを制して勝ち上がるなど、決して平坦な道のりではなかった。

この勝利で上地のグランドスラムにおけるシングルスタイトルは通算12度目となった。デグロートとの対戦成績は、これで通算70戦目。デグロートの49勝21敗と依然としてリードを許しているが、直近9戦では6勝を挙げている。

一方のデグロートは、先月の全仏オープンで自身6度目の優勝を果たしたばかりで、グランドスラムシングルス通算24勝、単複合わせて43勝という圧倒的な実績を誇る絶対王者。かつては3年間で145連勝という記録も打ち立てた選手だけに、今回のスコアはいかに上地の出来が完璧だったかを物語っている。

生涯ゴールデンスラムの達成は、男子では国枝慎吾と小田凱人(東海理化)、そしてデグロート自身らに続く快挙で、女子ではデグロートに次いで2人目となる。

試合後の記者会見で上地は、優勝の喜びについてまず「全てのグランドスラムタイトルを獲得できてとても嬉しい。でも、私にとってもっと大事なのは、この瞬間を家族やスタッフ、応援してくれた人たちと分かち合えたこと」と切り出した。

生涯ゴールデンスラムまで長い道のりだったので」という質問には、「正直に言うと、去年からパラリンピックの金メダルを獲得できずにいたので長く感じていた。まだ道半ばだと感じていた」と振り返り、「去年の決勝で敗れた後は大きな失望を感じ、どう取り組めばいいのか分からなくなっていた」と明かした。

勝負を決めたチャンピオンシップポイントの場面については、「デグロートとはこれまで何度も対戦を重ねてきたが、自身にとって最大の一戦はパリ・パラリンピックの決勝だった。あの時は相手のサービスで最後のポイントがダブルフォールトだったので、今度は自分のサーブで終わらせたいという思いが強かった」と説明。「実際にその場面を迎え、どこにサーブを打つかだけに集中していたため、相手のボールがネットを越えていないと気づくのが少し遅れた」と、勝利の瞬間を振り返った。

このような偉業を成し遂げた実感について問われると、「言葉にするのは少し難しい。ただ今日に限らずこれまでも自分が勝てると思ったことはなく、一つ一つのポイント、一つのゲームに集中して、持っているものすべてを出し切る準備だけをしてきた」と述べ、勝敗の行方を意識していたわけではなかったと語った。

そのうえで、ゴールデンスラムという偉大な選手たちが名を連ねるリストに加わったことについては、「それは自分の夢の一つで、ウィンブルドンのシングルスタイトルは今年最大の目標だった」とし、「まだ実現したことが信じられない気持ちがある。試合の前も後も同じような感覚だ」と苦笑いを見せながら、「実感が湧くまでにはまだ時間が必要だと思う」と語った。

デグロートのバックハンドリターンがネットにかかった優勝の瞬間、上地は右手で顔を覆った。相手と握手を交わし、冷静な表情を浮かべた上地だが、感情が爆発。目からは次々と涙が零れ落ちた。

「勝った2、3分後に込み上げてきた感情は、もちろん勝利によるものでもあったが、それ以上にこれまでどうやって取り組んできたか、誰と一緒に歩んできたかというところから溢れたもの。これまで共に歩んできた人たちの顔がフラッシュバックのように蘇ってきた」とし、「共に過ごしてきた人たちに本当に感謝している」とその胸の内を明かした。

上地は女子ダブルスでもジュ・ジェンジェン(中国)とペアを組み、13日の決勝に登場。グランドスラムダブルス通算23勝を誇る上地にとって、24勝目とさらなる栄冠がかかる一戦となる。




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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma