close

2026.07.12

選手情報

ムホバ、ウィンブルドン準優勝に「立ち直るには数日かかる」。5つのチャンピオンシップポイント凌ぐ猛追も初優勝に届かず[ウィンブルドン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

ムホバがウィンブルドン準優勝 激闘の末にノスコバに惜敗

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)は現地7月11日、女子シングルス決勝が行われ、第10シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ/世界ランク9位)が、第9シードのリンダ・ノスコバ(チェコ/同12位)に2-6,7-5,3-6のフルセットで敗れた。試合時間は2時間28分。ムホバは2023年の全仏オープン以来となる自身2度目のグランドスラム準優勝となり、初優勝には届かなかった。

【動画】ムホバは2度目のグランドスラム決勝も一歩届かず準優勝…決勝ハイライト

第1セットをわずか30分ほどで2-6と落としたムホバは、第2セットも2-5と大きくリードを許し、ノスコバに5つのマッチポイントを握られる展開となった。しかし、センターコートの大歓声を味方につけたムホバはここから驚異の粘りを見せ、5ゲームを連取してセットを7-5で奪い返した。

もっとも、勢いはそこまでだった。ムホバは第3セット序盤に3度のブレークチャンスを迎えながらいずれも決めきれず、逆にノスコバに先手を許して2-0とリードされると、そのまま突き放される形で3-6で試合終了。ブレークポイントの成功率はムホバが15回中2回、ノスコバが13回中4回と、細かい部分での差が明暗を分けた。

試合後の記者会見でムホバは、この日の内容について率直に振り返った。「今日は今大会で最悪の試合の一つだったと思う」と自らのパフォーマンスを厳しく評価。「他の試合の方がもっと良いプレーができていたのは間違いない」と続けた。

序盤の劣勢について問われると、「今日は本当にスロースタートだったと思う」と認めつつ、対戦相手を称賛することも忘れなかった。「一方でリンダの強さも評価すべき。彼女は本当に強気にスタートして、良いプレーをしていた。それで私にとって厳しい展開になった」と説明した。ノスコバのサーブについても「彼女のサービスゲームは本当に素晴らしかった。プレーのスピードも速かった」と語り、「自分を見失いかけていた」と当時の心境を明かした。

第2セットで5つのマッチポイントを凌いだ場面について聞かれると、ムホバは当時の心理状態を次のように説明した。「一つひとつのポイントのために戦いたいという気持ちだった。この大会は私にとって特別な意味がある。『2-6, 2-6では負けたくない』と思っていた。彼女のサーブを崩し、自分のサーブをキープするために、できることは全部やろうと考えていた。まだ逆転できると信じていた」と振り返った。

粘りの逆転劇については「あそこまで踏みとどまるのに、かなりの力と気力を使い果たした」と告白。「観客が私を応援してくれているのを感じた。あの支えを感じたし、第2セットで流れが変わっていく勢いも感じた。実際にそれが起きたのは、本当にうれしかった」と会場の後押しに感謝を示す一方、「ただ、そのために全力を出し切ってしまった。残念ながら、第3セットの入り方でその流れが指の間からすり抜けていってしまった」と悔しさをにじませる。

さらに、第2セットを奪い返したものの最終セットで力尽きた要因として、フィジカル面の影響を指摘した。ガウフとの激戦となった準決勝を引き合いに出し、「準決勝はかなり厳しい試合だった。あの試合の後、身体的な疲労は確かに感じていた」と明かし、「そのことをあまり考えたくなかった。とにかく全力を尽くそうと思っていた」と当時の心境を説明した。さらに「緊張もあった。今日どうしても勝ちたかったため、スタートから少し動きが硬くなってしまったのかもしれない」と身体的・精神的な負担が影響したと分析した。

今回の敗戦による精神的ダメージについて、ムホバは「立ち直るには間違いなく数日かかる」と悔しさを滲ませた。それでも前向きな言葉を続けた。「それでも、決勝に進めたことは事実。それはやはり大きな成果で、大会前であれば喜んで受け入れていた結果だ」。2023年全仏オープン決勝でイガ・シフィオンテク(ポーランド)に敗れた際と「おそらく似たような落胆」と表現しつつも、前を向いた。

来月で30歳を迎えるムホバは、大会後に自己最高位となる世界ランク6位に浮上する。自身の将来について「自分のテニスは良く、向上していると感じている。グランドスラムのトロフィーを掲げることは私の夢であり目標。今回の結果は悔しいものだが、同時にモチベーションでもある」と力強く語り、再びグランドスラムの決勝へ戻ってくる決意を示した。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma