close

2026.09.06

選手情報

敗戦寸前の絶体絶命から7ゲーム連取で大逆転!予選から快進撃を続ける元世界4位ジェンが16強入り「運が自分に味方してくれた」[全米オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

Photo by Getty Images

「1ゲームを取りたかった」最終セット0-5からの猛追と相手の隙を見逃さぬ執念


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス3回戦が現地9月5日に行われ、予選から出場している元世界4位のジェン・チンウェン(中国/世界ランク121位)は、第22シードのマディソン・キーズ(アメリカ/同24位)を1-6, 7-6(3), 7-5の逆転で下し、ベスト16入りを果たした。

【動画】元世界4位ジェンが予選から6連勝で全米オープン16強!3回戦ハイライト

第1セットをわずか23分で落とし、最終セットも0-5と絶体絶命のピンチに追い込まれたジェン。だが、1-5の場面で相手のマッチポイントもしのいで最終セットで7ゲームを連取する驚異的な逆転劇を見せ、2時間28分で試合を制した。予選勝者が同大会の女子シングルスで4回戦に進出するのは、2021年に優勝を果たしたエマ・ラドゥカヌ(イギリス)以来となった。

2025年7月に右肘の手術を受け、同年9月に復帰したものの再び休養。今年2月にコートに戻ってきた。一時は世界ランキングを160位まで落とし、苦しい時期が続いていた。

今大会の予選を突破した際には感情があふれて涙を流したというジェンは、この日の大逆転勝利について「マッチポイントを握られた状態からはクラシックな大逆転劇だった。自分にとっても信じられないようなパフォーマンスができた」と満足感を示した。

また、最終セットで0-5とリードされた瞬間の心境を振り返り、「その瞬間に最初に考えたのは『お願いだから0-6で負けたくない』ということだった。とにかく1ゲームを取りたかった」と明かす。1ゲームを返した後に相手の力みが目立ち始めたのを感じ取り、「彼女に迷いが生じたのか、以前ほどクリアなショットではなくなった。相手がミスをし始めたので『粘り強く戦い続け、諦めずにどうなるか見よう』と感じ始めた」と勝機を見出したプロセスを明かした。

対戦相手のキーズについて、ジェンはフォアハンドの威力を警戒していたという。「彼女は非常に力強いショットを持っている。あそこまで強く打ち、良いサービスを打つ相手とは対戦したことがなかった。長いラリーに持ち込めば自分の体力の良さが活きると気づいた」と戦術変更が実を結んだと説明した。

一方、大逆転を許した昨年の全豪オープン女王のキーズは、最終セット5-1の場面でマッチポイントを握りながら勝利を逃した。試合後の会見で、「素晴らしいリードを奪ったのに、急にひどく怖くなってラケットを振れなくなってしまった」と敗因を告白。「突然、ただテニスの試合を戦う以上の大きなプレッシャーに感じられ、テニスができなくなったような感覚に陥った」と痛恨の失速について無念の表情で吐露した。

苦境を乗り越え、予選から本戦にかけて6連勝を飾ったジェン。「この3、4か月は本当に苦しかったけれど、ついに運が自分に味方してくれた。今の体調はとても良くて全く疲れていない。勝ち続けることでメンタルは以前よりもずっとフレッシュ」と力強く前を向いた。


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録