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2026.10.04

選手情報

上杉海斗/ヒジカタ、2本のマッチポイント活かせず激闘の末に敗退。急造ペアの快進撃はツアー4強でストップ[木下グループジャパンOP]

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上杉海斗/ヒジカタ、マッチポイント握るも逆転負けで決勝進出ならず


「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)のダブルス準決勝が10月4日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した上杉海斗(江崎グリコ/ダブルス世界ランク111位)/リンキー・ヒジカタ(オーストラリア/同183位)は、今季ツアー5度のタイトルを獲得している第2シードのテオ・アリベイジ(フランス/同20位)/アルバノ・オリベッティ(フランス/同19位)に6-4, 4-6, [10-12]の逆転で敗れた。2本のマッチポイントを活かしきれず、激闘の末に決勝進出を逃した。

【動画】上杉海斗/リンキー・ヒジカタ、大接戦の末に惜敗で決勝進出ならず

1回戦で3本のマッチポイントを凌いで勝ち上がり、準々決勝では前年覇者ペアをストレートで破って勢いに乗る上杉/ヒジカタ。この日も第1セットを6-4で先取したものの、第2セットを4-6で取り返され、勝負は10ポイントマッチタイブレークへ持ち込まれた。

接戦となった最終セットのタイブレークでは、6-6の場面で上杉の振動止めが外れるアクシデントが発生。相手ペアからの抗議とビデオレビューの末、判定はレット(やり直し)となった。その後、上杉/ヒジカタは9-8、10-9と2本のマッチポイントを握ったが、百戦錬磨のフランス人ペアに粘られて活かせず。10-12で力尽き、1時間32分の激闘に終止符が打たれた。

試合後、上杉は開口一番「素直に『悔しい』という言葉が一番最初に出てくる」と胸中を吐露。「普段ツアーに出られない中でワイルドカードのチャンスを掴み、勝ってもっとランキングを上げてツアーの選手たちに食い込んでいきたかった。マッチポイントも握った中だけにめちゃくちゃ悔しい」と唇を噛んだ。

問題となった6-6でのビデオレビューの場面について、上杉は「ポイントが終わった後のレビューだったので、どういうルールなのか正直わからなかった」としつつも、「結果としてレットになった。相手もそれだけ泥臭く本気になってきていた証拠。見ている皆さんにとっては後味が悪いというか、気持ちよくないかもしれないですけど選手にとってはその1ポイントで勝ち負けが変わってくるので、彼らはルールの中でやっている。自分の詰めが甘かった部分も含めて気をつけていきたい」と相手の執念を受け止め、反省の弁を述べた。

今大会では惜しくも決勝を逃したものの、手応えは確かなものとなっている。今年からアメリカ人コーチとともに取り組んできた成果について、上杉は「チャレンジャーレベルの時でもクオリティの高いテニスがずっと続けられている。今大会も『勝ちたい』より『勝てる』という気持ちで臨めていた」と分析。「このレベルをずっと続けられれば上にもっと食い込んでいける」と、自身のパフォーマンスに一定の手応えを示している。

また、今大会での勝ち星により、8月に到達した自己最高100位からさらに数値を伸ばし、2桁順位への浮上が確実に。ダブルス特有の出場枠システムにも触れ、「トップ100に入れて嬉しいが、ダブルスはペア合計のランキングが必要になるため、80位以内に入っていかないとグランドスラムやツアーには定着できない。今年終盤にはそこに近づけられるようにしたい」と次なる目標へ視線を向けた。

ホームの温かい声援の中で戦い抜いた1週間を振り返り、上杉は「センターコートでアルカラス選手がプレーしている中で、あれだけ多くの方に来ていただきめちゃくちゃ楽しかった」と笑みを見せた。「チャレンジャーで観客がいない中でプレーすることもある。早くこのレベルのトーナメントに定着できるようにやっていきたい」と前を向き、有明を後にした。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma