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2020.12.15

メーカーズボイス

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日本上陸から10年、質の高さ・価格で勝負する「マンティス」のテニスラケット

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市場で最高品質である日本製の
カーボンファイバーを使用し
巨大ブランドと同じ工場で作る

初代モデルができたのは、創業した2009年のこと。初のモデルは、フェイスサイズ100平方インチで、ウエイトは4種類。しかし、同じモールド(型)を使うことで、基本性能を揃える工夫をしている。一つの注目は素材で「ハイモジュラス(高弾性)カーボン」を使用したのだ。トップブランドは、素材にさまざまな素材を組み合わせて作る傾向がある。しかし、アルドリッジは“それは不必要だ”と考えていた。単一素材だけでも、良質のラケットは作れるとアルドリッジ氏は考えていたわけだ。これらのモデルが、まずイギリスで発売となると、そのコストパフォーマンスの高さに市場を揺るがすこととなる。2011年には、イギリスの『テニスヘッド』誌から「購入満足度1位」に選ばれる。ちょうどその年、マンティスは日本に上陸しているが、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアでは、すでに大反響を得ていた。



イギリス本社での会議の様子。奥に座るのがアルドリッジ氏 である。ラケット開発は綿密に進めていく


「もちろん莫大な予算を持つ巨大ブランドのラケットを競り合うわけですから、それは大きな挑戦です」と語るのはアルドリッジ氏。「だからこそ、まず見た目で判断されないようにコスメのデザインには注意を払っています。私たちのラケットは、市場で最高品質である日本のカーボンファイバーを使用していますし、巨大ブランドと同じ工場で製品を作っている。開発にあたっては、トッププロやストリンガーなど、幅広い人を対象に綿密なテストを行って試行錯誤しています。だからこそ、実際に試打してもらえれば、我々のラケットの魅力は理解してもらえる自信はあります。一方で、どんなに理想的なラケットだとしても、ある人はパワーが欲しい、ある人はスピンが欲しいなど各々の要望があるため、それが万能ということはありません。自身にとって完璧なストリングとテンションのセットアップを見つけること。もう一つ重要なのは、それなのです」。

冒頭でも書いたとおり、マンティスは、ストリングやガットと合わせることで100のパフォーマンスを発揮することを目指しているわけだ。

全てはプレーヤーのため、そこには職人とも言える志が伺える。日本人の品質へのこだわりは世界屈指だと言われている。だからこそ、触ってみれば、その確かな品質を理解できるだろう。アルドリッジ氏が「自信はあります」と語るラケットの魅力を。



取材協力:株式会社テニック大阪℡06-6358-5031、東京営業所℡03-5439-6250
[URL]http://www.mantis-tennis.jp/index.html#
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