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2020.12.12

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「BIG3に最も近い存在」コーチのマスー氏がティエムを称賛

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サーフェス問わないティエムのプレーに
マスー氏「完成されたプレーをしている」

海外メディアの『Ubitennis』によると、世界ランキング3位のドミニク・ティエム(オーストリア)について、現コーチのニコラス・マスー氏が「BIG3に最も近い存在」との見解を示しているという。

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今年度のティエムは年初の全豪オープンで準優勝を果たし、ツアー再開後に開催されたUSオープンでは悲願のグランドスラム初優勝を成し遂げた。世界ランキングでも3位と好位置につけており、今後も更なる活躍が期待されている。

チリのラジオ『ADN Radio Chile』のインタビューに応じたマスー氏はティエムについて、「過去2年にわたり、彼(ティエム)が成し遂げてきたことは目を見張るものがある。2019年には5つのトーナメントで優勝し、グランドスラムではファイナリストとなり、ランキングでも4位に入った」と語り、「それ以上の成績を残すことは簡単ではなかった」という。一方で「今年(20年)は3位に終わり、クレーのように結果が出ていなかったサーフェスで優勝できた」と、少々驚いていた様子だった。

「彼は非常に完成されていて、すべての面で良いプレーができ、サーブ、フォアハンド、バックハンドが素晴らしく、動きも良い。彼は人々が考えているよりもずっと才能のある選手だ」とティエムを称賛するマスー氏。実際のところ、ティエムはアンディ・マレー(イギリス)に次いで、BIG3全員から通算5勝を挙げた2人目の選手となり、中でもロジャー・フェデラー(スイス)に対しては5勝2敗と相性が良い。さらに、2019年以降の対戦では3人ともに勝ち越しており、マスー氏の言葉を裏付けたデータであることが分かる。このような結果をもとに、マスー氏はティエムが「最もBIG3に近い」と考えているようだ。

それでもマスー氏はコーチとして満足はしておらず、「彼には改善し続けるべき点がたくさんある。すでに彼のレベルは上の3人と非常に差が小さいが、なかなか簡単にはいかない」と気を引き締めている。来シーズンはどのようなプレーを見せてくれるのか、注目していきたいところだ。

文=中村光佑

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma