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2020.06.05

選手情報

NY便り「コリ・ガウフのスピーチ称賛とサポートを受ける」

<私がここで、50年前(祖母の時代)と同じように抗議しているのは悲しい>
16歳のコリ・ガウフ(アメリカ)は、故郷であるアメリカ・フロリダ州デルレイビーチの市庁舎で、堂々と人種差別について熱烈なスピーチを行った。

冒頭の言葉からガウフは、以下のように話し始めた。
「第一に伝えたいのは、私たちは何があっても互いに愛さなければいけないということ。第二に、我々は行動を起こす必要があるということ。そして、私たちはここで抗議をしています。私はまだ投票できませんが、未来のために投票するのはあなたの責任です。第三に、自分の声で発する必要があること。キング牧師の言葉を引用すれば、『善良な人々の沈黙は、悪い人々の残忍さよりもひどい』のです。だから沈黙しないで。沈黙を選ぶことは、抑圧する側にいるのと同じです」。

ガウフは、多くの若いファンとつながるために、ポップカルチャーを例に出し、「黒人の音楽を聴くなら、黒人の文化が好きなら、黒人の友達がいるなら、これもあなたの戦いです」と述べた。そして最後に、「今すぐ変わらなければならないし、私は自分のプラットフォームを使って、大切な情報を広げることを約束します」と語り、未来を変えるために一人の少女は立ち上がった。

彼女の雄弁な言葉は、デルレイビーチのコミュニティのみならず、テニス界に影響力のある多くの人に届きSNSで絶賛されている

ビリー・ジーン・キング(WTA創設者の一人、女子テニス界の偉人)
「若者との間に立って不正について話してもらってありがとう。私たちも、あなたと黒人コミュニティ全体と一緒に立ち上がるわ」

クリス・エバート(グランドスラム通算18勝/現役時代の愛称は“アイス・ドール”)
「私たちには将来のリーダー、ロールモデル、活動家がいます。16歳の若さで人権保護や人種偏見と戦っています、彼女のインスピレーションは全てを行うことができると信じています」

キム・クリスターズ(グランドスラム通算4勝、36歳にして現役復帰)
「私の娘が学び、尊敬する女の子になってくれてありがとう。子供たちに正しいことを伝えて教え続けることを約束します」

マリア・シャラポワ(グランドスラム通算5勝、2012年に生涯グランドスラムを達成/2020年2月引退)
「これ(スピーチ)を見て、私の朝のベストな2分となった。あなた(コリ・ガウフ)は特別です」

アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ/WTAランキング87位)
「ヨーロッパの白人テニス選手として、私の場所(発言の)ではないが、このことに忠誠を誓い、大坂なおみ、コリ・ガウフ、ティアフォーなどに代表される、恐れを知らない世代のテニス選手を紹介するのは私の義務だと感じています」

文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)