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2021.02.04

選手情報

錦織圭、約4ヵ月ぶりの試合で口にした『収穫』と『課題』

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それでも自身の中では、“収穫”のある試合だったことも事実。
長い手足を生かした広い守備範囲や強烈なサーブなどメドベデフの良さが目立った1セット目とは異なり、2セット目は錦織らしい多彩な攻撃やネットプレーもし、見せ場も作った。
「2セット目は全部よかったですね。ボレーの出るタイミングが悪かったのか、大事なポイントで落としたときもありましたけど、そのタイミングだったり、ストロークに安定感が出てくればいい。良いポイントはあるけど、悪いポイントも同じくらいあるので、それが減ってくれればいいなと思う」と、自身の試合を振り返った。

また、昨年の全仏オープン時には、サーブの時に足を寄せないフットバック型を採用していたが、今大会では足を寄せるフットアップ型に変更。これについて錦織は、「もう少しパワーを出すこと」を目的に変更したとコメント。最近、変えたばかりでまだしっくりきていないとしたが、「悪くなかった」と手応えをつかんでいるようだ。

本来なら2月4日には、「ATPカップ」アルゼンチン戦を迎える予定だったが、隔離施設の従業員の一人がコロナ陽性にかかったとして、同日の試合は中止に。5日以降に持ち越されることとなった。

「もう1試合あるので、全豪オープンに向けていい試合をしたい」と錦織が語っているように、調整不足は否めないものの、実戦形式で修正できる機会があることはプラス材料。次戦の「ATPカップ」、そして2月8日に開幕する全豪オープンではどのように仕上げてくるのか注目したい。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma