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2021.02.10

大会情報

15ヵ月ぶり復帰の元US女王アンドレスク、悔しい敗戦も「必ず復活してみせる」と宣言

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GS優勝という歓喜のあとに
負った故障に苦しんだアンドレスク

2019年、カナダ人として初のUSオープン覇者となったビアンカ・アンドレスク。同年のツアー最終戦「資生堂WTAファイナルズ深圳」の2戦目、カロリーナ・プリシコワ(チェコ)との試合中に左ヒザを痛めて、途中棄権。まさか、このケガがこれほど長引くことになるとは、本人も思わなかっただろう。2020年5月ごろ練習に復帰する予定だったが、左ヒザをまたも痛めてしまい、さらにテニスから離れることになってしまった。

今回の全豪オープンは、アンドレスクにとって約15ヵ月ぶりの復帰の舞台となった。大会初日の1回戦では、ミハエラ・ブザルネスク(ルーマニア)に6-2、4-6、6-3で勝利。久しぶりの試合、勝利に「私にとって勝利は、とても重要なもの。自分のプレーを信じているし、次の試合も楽しみにしている」と語り、涙を見せた。
しかし、本日行われた2回戦、シェイ・スーウェイ(台湾)に3-6、2-6で敗れてしまう。


【動画】ビアンカ・アンドレスク記者会見


「本当に残念な結果。彼女が本当にいいプレーをしたと思う。2019年に対戦(オークランド大会で6-3、6-3で勝利)した時は、うまくプレーできたけど、今日は私がベストではなかった。特にサーブはひどかったわ。70〜80%程度という感じ。それと彼女はゲームの中でリズムを変えてきたけれど、そのレベルが異次元だった。彼女はツアーで多くの経験をしている。ダブルスでNo.1プレーヤーでもある。そのダブルスでの技術が、あらゆる場面で役立っていたように思う。例えば、サーブは決して速くはないけれど、すごくいいコースに打ってきていた」と振り返ったアンドレスク。敗れたことはもちろん残念なことだが、それでも戦いの場に帰ってこられたという喜びはひとしおのようだ。


写真は大会前日、久しぶりの大会を楽しみにしていたアンドレスク

「準備は万全だった。過去を考えても、これだけの準備はできていなかったから、自信があったわ。ただ、コートではまだベストな自分ではない。それでも、ついに私はコートに戻ってこられた。スーパーハッピーよ。長い長い、本当に長い休みのあとだから、なおさら。プレーしていて、私が大好きな素晴らしい感覚が戻ってきた。自分の中にファイティングスピリットを感じられてよかった。体調面はもう万全で心配はない。健康でプレーすることができる。これから、チャレンジだわ。私はチャレンジが大好き。だから、自分のベストな状態に戻してみせる。必ず復活してみせる。約束するわ」。グランドスラムチャンピオンは、そう約束してみせた。

アンドレスクといえば、パワーもあるが、多彩なショットでゲームを作っていくのが持ち味。敗れた試合に限っていえば、その長所は発揮されていなかった。“必ず復活する”という強い言葉を語った彼女の今後が楽しみである。

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