チチパスがナダルに大逆転勝利
2年ぶり全豪ベスト4入り
全豪オープン10日目、男子シングルス準々決勝が行われ、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を3-6、2-6、7-6(4)、6-4、7-5で下し、2年ぶりの準決勝進出を果たした。
【動画】S.チチパス vs. R.ナダル マッチハイライト
2度目の全豪オープン優勝を狙うナダルは、背中に不安を抱えながらも、順当に勝利。1回戦から4回戦まで1セットも落とすことなく、勝ち上がっている。
対するチチパスは、1回戦でジル・シモン(フランス)、2回戦でワイルドカードのタナシ・コキナキス(オーストラリア)、3回戦でミカエル・イマー(スウェーデン)を破ると、4回戦では初のシード対決となる予定だった第9シード、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が腹筋の負傷により棄権。準々決勝まで進出している。チチパスにとってナダルとの対戦が、今大会初めてのシード選手となる。
両者のこれまでの対戦成績は、6勝1敗でナダルが勝ち越し。チチパスの最後の勝利は、2019年のATP1000 マドリード大会となっており、ハードコートでの勝利はない。
第1セット、互いがサービスキープをする展開が続いたものの、第8ゲームでチチパスのミスに乗じ、ナダルがブレークに成功。そのままセットを奪うと、第2セットでも長いラリーをものにし、リードを奪う。チチパスは、積極的な攻撃を見せるも、ことごとくナダルの守備を崩せない。第2セットもナダルが6-2で取り、勝利まであと1セットとする。
第3セット、あとがないチチパスは攻撃的にネットに出て、サービスキープを続けたが、ナダルもきっちりキープ。ナダルはサービスゲームの28ポイント中1ポイントしか落とさないプレーを見せる。しかし、タイブレークでスマッシュなどにミスが出て、チチパスがこのセットを奪う。
追い上げたいチチパスは、第4セット第1ゲームで、この日初めてのブレークポイントを握るも、ナダルがこれをセーブ。それでも徐々にナダルに疲れが出てきたか、チチパスがさらに攻勢をかけると、第9ゲームで遂にブレークに成功。このままリードを保ち、試合をファイナルセットまで持ち込んだ。
そのファイナルセット、チチパスはワイドへのサーブを使い、短い時間でキープする一方で、ナダルは得意のラリーや積極的にネットへ出ることでキープを続ける。均衡が破れたのは、第11ゲーム。ナダルのストロークにミスが続き、0-40とチチパスが3本のブレークポイントを握ると、これを逃さず、ブレークに成功。6-5のサービング・フォー・ザ・マッチでは、ナダルに粘られるもこのリードを生かし、チチパスが2年ぶりとなるベスト進出を果たした。試合時間は、4時間超えの試合をものにした。
ナダルがグランドスラムの舞台で2セットアップから敗れたのは、2015年のUSオープン3回戦以来、2度目のことである。
準決勝では、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を7-5、6-3、6-2で破った、第4シードのダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦する。
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