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2021.02.18

大会情報

大坂なおみvs.セリーナ・ウイリアムズに世界が注目する!! 準決勝3試合。全豪11日目の注目ポイント

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通算4度目の戦い、大坂の勝利に期待

「小さなころ、夢を見ていたことを実現させたことがとても幸せ。それと同時に、私はその瞬間を楽しみたい。(彼女の)対戦相手として戦いたい」

2018年USオープンで決勝進出を決めた大坂なおみ(日清食品)の言葉である。対戦相手とは、セリーナ・ウイリアムズ(アメリカ)のこと。決勝で憧れの存在を倒し、大坂は日本人初のグランドスラム優勝者になった。あの衝撃的優勝から2年数ヵ月、全豪オープン準決勝という大舞台で両者が4度目の対戦を行う。

【画像】全豪オープン11目のオーダー・オブ・プレイ(試合予定表)


全豪オープン11目目、シングルスはロッド・レーバー・アリーナで女子準決勝2試合、男子準決勝1試合が行われる。

その第2試合(日本時間12時以降)に組まれたのが、第3シードの大坂と第10シードのセリーナの一戦だ。対戦成績は大坂の2勝1敗。最後は2年前のトロント大会で、その対戦時は大坂が敗れている。



セリーナ(写真左)と大坂は4度目の対戦


今大会、大坂は4回戦のガルビネ・ムグルザ(スペイン)[14]戦こそマッチポイントを握られるピンチを迎えたが、そのほかはすべてストレート勝ち。対するセリーナも、同じく4回戦のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)[7]以外はストレート勝ち。ともに好調を維持して、準決勝にコマを進めている。

準決勝について、大坂は「メンタル的にもフィジカル的にもタフな戦いになる。なにしろ彼女はセリーナ。いまだコートの反対側にいたら脅威でしかない」とコメント。セリーナは「彼女はとても強い選手。良いサーブ、素晴らしいリターン、そしてストローク、なんでも上手にこなすわ。準決勝で誰と対戦するかは問題ではない。みんな次のラウンドに行きたいと思っているからね。それでも、おもしろい試合になると思う」と語っている。

世界的に見ても、両者の対戦は今最も見たいカードの一つだろう。それがグランドスラムの準決勝で実現する。どんな歴史が生まれるのか、その戦いをしっかり見ておきたい。

続く第3試合は、第22シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)と第25シードのカロリーナ・ムホワ(チェコ)の戦い。対戦成績はムホワの1勝0敗。

ブレイディは、準々決勝のジェシカ・ペグラ(アメリカ)戦以外はストレート勝ちと大会を通して好調を維持しての勝ち上がり。一方、ムホワは、なんといっても準決勝で第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を倒して準決勝に勝ち上がってきている。2日連続での重要なゲームということで、体もきついと思うが、その中でどんなゲームができるか。

ブレイディは「(昨年のUSオープンのような)いいゲームをしたい。ベストを尽くせれば、悔いの残らない戦いをしたい」とコメント。一方、ムホワは「セミファイナルという夢の舞台に立てることが幸せ。彼女はビッグストロークを持っている。当然、タフな戦いになるだろう」と語っている。共に勝てば初のグランドスラム決勝となる。



カラツェフ(写真左)とジョコビッチの戦い。大番狂わせの可能性も!?

そしてナイトセッション第1試合(日本時間17時半〜)は男子シングルス準決勝、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアスラン・カラツェフ(ロシア)が対戦する。

今大会、ジョコビッチは右脇腹を痛めているからなのか、フルセットが1試合(3回戦のT.フリッツ/アメリカ戦)、4セットが3試合(2回戦のF.ティアフォー/アメリカ戦。4回戦のM.ラオニッチ/カナダ戦、準決勝のA.ズベレフ/ドイツ戦)と、いつになくタフな勝ち上がりとなっている。そういったフラストレーションも、ATPへの不平やラケット破壊につながっているのだろう。

一方、4回戦では第20シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ)、準々決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[18]を倒しており、「この瞬間を楽しみたい。あとはコートに出たら、自信を持ってプレーするだけ。今回の結果でより自信を持てるようになっている。なるべくベストを尽くすようにしたい」と語っている。

ジョコビッチは、「正直に言って、全豪まで彼のプレーは見たこともなかった。フィジカルに優れていて、フットワークもいい。そしてベースラインから爆発的ショットが打てる」と警戒している。

“トップ100が目標だったから、これは予想していなかった”というカラツェフが、世界No.1を倒すようなことが起こるのだろうか。

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