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2021.03.12

選手情報

フェデラー、フルセットの激闘。マッチポイントを生かせず敗れ、復帰戦はベスト8止まりに

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連夜の試合でも、いい動きを見せた
フェデラーだったが、チャンスを生かせず

ATP250「カタール・エクソンモービル・オープン」は本戦4日目、昨日復帰戦を勝利で飾った第2シード、ロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク6位)が、ニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/同42位)と対戦。フルセットの激闘の末、6-3、1-6、5-7で敗れた。

【動画】フェデラー×バシラシビリマッチハイライト


前日のダニエル・エバンズ(イギリス)戦では、2時間26分と長い試合をこなしているフェデラー。連夜の試合だったが、その影響は感じられず。しかし、第2セット以降、バシラシビリが調子を上げていったことで、またもフルセット・マッチとなった。

第1セット、2-1で迎えたバシラシビリのサービスゲーム、フェデラーは2本のウィナーなどでブレークに成功。直後のサービスゲームで、ブレークポイントを握られたが、ここをキープしてリードを保つ。その後は、再び互いにキープが続き、ラブゲームこそなかったが、フェデラーが6-3で第1セットを先取する。このセット、リターンからドロップショットを決めたり、未遂に終わったものの、SABR*をやろうとしたりと、フェデラーらしい、見る者を楽しませるプレーを披露してくれた。

第2セット第2ゲーム、フェデラーはバシラシビリに思い切りのいいリターンを打たれて15-40とピンチを迎える。続くプレーでネットに出たところ、パッシングで抜かれ、いきなりブレークされてしまった。
直後のゲームでトリプルブレークポイントとチャンスを迎えたものの、あと1ポイントが奪えず。ここからバシラシビリの強打が高確率で入るように。すると、第6ゲームでもブレークを許してしまい、1-6でセットを落とす。

勝負の第3セット第1ゲーム、フェデラーこの試合初めてのラブゲームキープでスタート。そこからキープが続いていく。
3オールで迎えたフェデラーサーブの第7ゲーム、3度ブレークポイントを抑えるが、なんとかキープ。すると、5-4で迎えたバシラシビリのサービスゲームで、フェデラーは30-40とマッチポイントとなるブレークポイントを迎えた。しかし、ここで決められず。すると勝負の流れはバシラシビリに傾く。

第11ゲーム、バシラシビリの素晴らしいショットが続くと、フェデラーはサービスゲームを落としてしまう。そして、バシラシビリのサービング・フォー・ザ・マッチとなる第12ゲーム、フェデラーは40-0と3本のマッチポイントを握られる。なんとか40-30まで粘ったものの、ここで勝負あり。復帰戦はベスト8で終了となった。

フェデラーの次戦は、3月14日からアラブ首長国連邦・ドバイで開催のATP500「ドバイ・デューティー・フリーテニス選手権」が予定されている。
また、勝利したバシラシビリは、準決勝でテイラー・フリッツ(アメリカ/同33位)と対戦する。

*=セイバー。Sneaky attack by Rogerの略。相手サーブをサービスライン手前で、ハーフボレーのように捕らえてネットに出るプレー



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Photo by Takeo Tanuma