close

2021.03.29

選手情報

ズべレフを倒した若きフィンランド人、ルースブオリに注目!

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

これまでティエム、モンフィス、
ズベレフに勝利しているルースブオリ


ここ数年、毎年、期待の若手が登場してきている。それは、ATPツアーが2017年から仕掛けている「NEXT GEN ATPファイナルズ」(21歳以下のツアー選手対象でポイント上位7選手とワイルドカード1選手が出場するATP主催大会)の成果なのかもしれないし、単に時代の過渡期なのかもしれない。2021年も多くの若手が注目されている。その中の一人が、21歳のエミル・ルースブオリ(フィンランド/世界ランク83位)である。

【動画】ルースブオリvs.A.ズベレフ マッチハイライト

全豪オープンでは、ガエル・モンフィス(フランス)に勝利し、今大会ではアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)に1-6、6-3、6-1で勝利と番狂わせを起こしているルースブオリ。3月上旬のATP250「オープン13プロバンス」では、西岡良仁(ミキハウス)と対戦しているのでその名前を聞いたことがあるという人も多いのではないだろうか。

ズベレフ戦後のコートインタビューでは、「(どうやって勝利したのか)自分でさえわからないよ。最初のセットは、あまりよくなくて、アンフォーストエラーが多かった。だけど第2セットから、徐々に気持ちよくプレーできるようになったんだ。もちろん、キャリアの中で最大の勝利の一つだし、気分がいいよ」とコメントしている。
“最大の勝利の一つ”と語っているが、2019年には、デビスカップのグループIヨーロッパ/アフリカゾーンでフィンランド代表としてプレーし、ドミニク・ティエム(オーストリア) に6-3、6-2で勝利するというビッグアップセットも起こしている。

188cmと身長があり、ストロークではフォアハンド、バックハンド共に強打が可能。さらに、ドロップショットやネットプレーなど柔らかなタッチも持ち合わせている。テニスは5歳から始めたそうだが、そのきっかけがおもしろい。母と一緒にバドミントンをしていたところ、その姿を見たコーチがタッチセンスを絶賛し、ほかのラケットスポーツを勧めたのだという。ほかにもアイスホッケーもプレーするそうなので、強打はそこからかもしれない。子供時代のアイドルは、母国の英雄であるヤルコ・ニエミネン(キャリアハイ13位)。

今大会では、初戦で17歳カルロス・アルカラス(スペイン/132位)に勝利し、大物と言われるズベレフを撃破。3回戦でミカエル・イマー(スウェーデン)に勝利。4回戦にコマを進め、次戦では19歳のヤニック・シナー(イタリア/同31位)と対戦する。果たして、若き逸材は今大会、どこまで勝ち続けるか。まずは現地3月30日に組まれる予定のシナー戦に注目である。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録