不利となったシャルマが
主張したが、覆ることはなかった現地4月7日、コロンビア・ボゴタで開催中のWTA250大会「コパ・コルサニタス」(クレーコート)で、主審がスコアを勘違い。それで不利となった選手が敗れるというトラブルが起きた。
【SNS】敗れたシャルマがTwitterで思いを告白
それは、アストラ・シャルマ(オーストラリア/世界ランク135位)とジュリア・ガット・モンティコネ(イタリア/同177位)による1回戦。シャルマは第1セットを6-4で奪取、続く第2セットはガット・モンティコネが7-5で奪い返した。問題のシーンは、第3セット1オール、ガット・モンティコネのサービスゲームで起きた。0-30とリードしていたシャルマ、続くポイントでガット・モンティコネのストロークがオーバーとなる。ここで主審のルイス・デビッド・アルメンタ・カストロは、審判台から降りてボールの跡をチェック。戻ると、コールをしたのだが、0-40となるところが“30-15”とコールしてしまう。続くポイントでは、シャルマがリターンをネットする。正しくは、15-40なのだが、40-15とコールされる。その次のポイントでは、ガット・モンティコネのストロークがオーバーに。ここでブレークとなったはずだった。ところが、40-30とコールされ、このあとガット・モンティコネはキープして、ゲームは進んでいってしまった。結局、シャルマは最終セットを1-6で落とし、敗れている。もちろん、シャルマはおかしいと思って、主審に伝えている。シャルマは試合後、Twitterに「とんでもないこと。主審はスコアがわからないと言っていたが、私もどうポイントしたかを伝えられず。議論できなかった」と書き込んでいる。続けて「WTAのスーパーバイザーは『教訓にして今後は自分のテニスの代わりにもっとスコアに集中すべき』と言ってきた。私の混乱は『言い訳でしかない』」とも書き込んでいる。これに対して反応もあったのだろう。さらにシャルマは、6度に渡って詳細を書き込んでいる。
「私がスコアを知っておくべきだったという方々へ。15-40で私はブレークしたと思い、主審に尋ねたら『No』と言われました。集中していると、スコアがわからなくなる時があるので、勘違いかなと考えたのです。普段は主審を信頼しています。
奪ったポイントを思い出して、30-40だと思いました。混乱があったので、1点間違えたようだと思いました。次のポイントで、対戦相手にゲームとコールされる。そこでやはりおかしいと気づきました。そこまでポイントを落としていないとわかっていたから、主審に確認したら『どうポイントが進んだのかを、私も思い出せない』と告白してきました。私も説明できなかったので、何も言えませんでした。
彼女のショットに2本ロングがあったことを覚えていたけれど、対戦相手と主審は、私がバックハンドリターン2本とフォアハンドでミスがあったと伝えてきました。残りのポイントを説明できなかったので、私は主張できなかったのです。それでもおかしいことはわかっていたので、ビデオ検証を申し出ましたが、主審に「(ビデオ検証は)ない」と言われてしまいました。そこで線審に確認を求めたのですが、ちょうど交代していて呼び戻せないと言われました。さらに、主審は“証拠がないなら”これ以上、試合を遅延させられないとプレッシャーをかけてきました。
そこで、私は混乱し、自分を疑うようになり、何をすべきかわからなくなったのです。スーパーバイザーに主張しましたが、言えることは“そのゲームを取っていた”ということだけ。私は無力感と愚かさを感じます。本当に無力で愚かでした」人間がやっていることなので、ミスはゼロではない。それでも、主審、もしくは誰かがスコアを付けていなかったのだろうかと思ってしまう。現時点で、この件に関して大会側、WTAからは反応はないが、今後も起こりかねないケースなので、対応は必要だと思われる。
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