close

2021.04.22

選手情報

フォニーニ、暴言で失格処分も「誰も侮辱していない」と反論[バルセロナ・オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

フォニーニ「勝利のために戦うチャンスを奪った」

4月21日に行われた「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」(スペイン・バルセロナ/ATP500)シングルス2回戦で、第9シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)が線審に暴言を吐いて失格処分を受けるという事態が起こり、波紋が広がっている。

【動画】判定に不服なフォニーニ、去り際にラケットを破壊

2回戦で世界147位のベルナベ・サパタ・ミラージェス(スペイン)と対戦したフォニーニは第2セット、ゲームカウント4-3の第8ゲームで30-40とブレークバックのピンチを迎える。ここでファーストサービスを打ったが、その際に左足がベースライン上にかかっていたとして線審がフットフォルトと判定。セカンドサービスとなったフォニーニは直後のラリーでポイントを奪われ、ブレークを喫して追いつかれてしまった。

フットフォールトの判定に納得がいかなかったのか、第8ゲーム終了時にフォニーニは何やら線審に向かって言葉を発していた。するとこれを聞いていた線審が主審にその内容を伝え、バルセロナ大会のスーパーバイザーも介入する事態へと発展。数分間の協議の結果、フォニーニは線審に暴言を吐いたとして失格処分を受け、2回戦敗退が決定してしまったのだ。失格を言い渡されたことに納得できない様子のフォニーニはスーパーバイザーや主審に猛抗議するが覆ることはなく、会場を後にする際にネットにラケットをぶつけて破壊した。フォニーニが吐いた暴言の具体的な内容は明らかになっていないが、まさかの結末となってしまった。

敗退後、記者会見に応じたフォニーニはやはり怒りが収まらなかったようで、「皆、僕が何を言ったのか、何をしたのかと不思議がるが、僕は誰も侮辱していないと言える。誰かを傷つけたり見下したりするためにテニスをやっているわけではない。信じるか信じないかは自由だが、僕はとても冷静だった」と主張。

また、「がっかりだ。この言葉が全てを表していると言っても過言ではない。僕は勝利に値しなかったけど、僕がようやく息を吹き返しているように見えたとき、スーパーバイザーや主審、そして線審は僕が最も好きなテニス、そして勝利のために戦うチャンスを奪った。それに何もしていないのにお金を払わされた」と暴言の事実を否定するかのようなコメントも残している。

コート上での振る舞いが度々問題視され、テニス界でも悪童と称されているフォニーニ。今回の失格により、更なるペナルティが課される可能性も極めて高い。

文=中村光佑

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録