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2021.04.23

選手情報

カラツェフ、ベデネにフルセット勝利で8強入り「クレーでも自信が持てるようになってきた」と発言[セルビア・オープン]

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2021年彗星のごとく現れた
カラツェフ、クレー初戦を勝利


現地4月22日、ATP250「セルビア・オープン」シングルス3回戦、第3シードのアスラン・カラツェフ(ロシア/世界ランキング28位)は、同56位のアルヤズ・ベデネ(スロベニア)と対戦。6-3、4-6、7-6(5)のフルセットで勝利。準々決勝にコマを進めた。

【動画】カラツェフvs.ベデネはフルセットの激戦に


2021年ファーストクォーターのテニス界の最大の話題といえば、カラツェフの躍進と言ってもいいだろう。112位で迎えた全豪オープン予選を勝ち抜き、初めてグランドスラム本戦に進むと、次々とビッグネームを倒してベスト4に。さらに3月中旬のATP500ドバイ大会では、ツアー初優勝を成し遂げ、今やトップ30までランキングを上げている。

そのカラツェフにとって、今大会はクレーコートのツアー本戦としては、前週のATPマスターズ1000モンテカルロ大会に続いて、2大会目。チャレンジャーツアーでは59.3%とサーフェス別で最も高い勝率を残しているが、どんな戦いを見せるのかは、一つの注目ポイントである。

第1セット、カラツェフは第3ゲームで先にブレークを許したが、直後のゲームですぐにブレークバック。さらに第6ゲームでもブレークして6-3で奪取する。第2セット、カラツェフは3度のブレークチャンスをものにできず。すると、左右に正確に打ち分けて来るベデネに対して、先にミスを出してしまい、第8ゲーム、第10ゲームでブレークされてしまい、4-6でセットを奪われる。
最終セットは、1ブレークずつ奪ったまま、タイブレークに突入。2本ずつミニブレークを奪い合い、6-5で迎えたマッチポイントで、ベデネは痛恨のダブルフォールト。大会初戦となる2回戦を勝利した。

実はカラツェフ、ツアーレベルの最終セットでタイブレークとなったのは初だった。
「それは考えてなかった」と語ったカラツェフは、試合を振り返って「どの試合も重要なので、最善を尽くすだけ。試合のたびにプレーを改善する必要がある。練習してきているので、クレーにも自信が持てるようになってきた。今日は気温が低かったので、打球が走らず、長いラリーが多くなった。ベデネは本当にいい選手である。特にサーブも素晴らしかった。最終的には私にツキがあったと思う。でも差は、ほんのわずかだった。試合に対処して勝つことができてよかった」と語っている。奪ったポイントは、カラツェフ99に対して、ベデネが96。まさに紙一重の勝負だったと言えるだろう。

3回戦では同98位のジャンルカ・マジェル(イタリア)と対戦する。両者は1勝1敗(チャレンジャー&ITF含む)。直近の対戦は、今年の全豪オープン予選でその時は、カラツェフがストレートで勝利している。もしこの試合に勝利すると、準決勝では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)と対戦する可能性がある。言うまでもなく今年の全豪オープン準決勝の再戦。ファンとしては、その実現をぜひ見てみたいだろう。



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Photo by Takeo Tanuma